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開幕好調マリーンズは、停滞する千葉県スポーツ界を救えるか?

 巨人が圧倒的な戦力差で他球団を凌駕するセ・リーグと対照的に、パ・リーグは相変わらず、どのチームが優勝するかまったく予想のつかない戦国時代が続いている。4月1日現在で、昨季のAクラス球団とBクラス球団の順位がそっくり入れ替わっているのだから、実に痛快ではないか。
 
 特に好調ぶりが目を引くのが、昨季最下位のオリックスと、ブービーだった千葉ロッテ。特にロッテは昨季、年俸が5億円と暴騰したバレンタイン前監督の解雇をシーズン前に決めたフロントと、現場スタッフの対立が深刻化して、チームの雰囲気は年間通して最悪。その悪い雰囲気はファンにも波及し、シーズン終盤にはフーリガン化寸前まで苛立った一部ファンが、それを諫めた西岡剛の応援を拒否するなど、とにかく暗い話題ばかりが続くのが昨季のロッテであった。
 
 ところが今季のロッテは、負の連鎖を昨季ですべて断ち切ったかのように、明るく伸び伸びと戦っている印象がある。
 好調の原動力は、3割近いチーム打率を誇る打線だ。やはり、バレンタイン時代の「猫の目オーダー」を卒業して、西村徳文新監督のもとで打順を固定化したのが奏功したのだろう。2005年に日本一に輝いた際、抜群の繋がりと勝負強さで「マリンガン打線」と恐れられた通り、もともと好打者が揃っている打線。やる気の出る環境を正当に与えれば、選手はちゃんとそれに応えるのだ。
 中でも打率5割強(4月1日現在)と打ちまくるスピードスター・西岡と、“右打ちの赤星”なる異名を早くも与えられた超俊足ルーキー・荻野貴司の1、2番コンビの活躍が目ざましい。
 
 昨季のマリーンズは内紛続きの末にBクラス、高校野球の県代表は甲子園から早々と姿を消し、サッカーに目を移せばジェフ千葉と柏レイソルは揃ってJ2に低迷と、とかく景気のいい話題が聞こえてこない、最近の千葉県のスポーツ界。まずはマリーンズが混戦パ・リーグを勝ち抜き、かつての「スポーツ王国」に活気を与えられるか?

(鶴岡忠克 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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