「昨年1月、被害女児が『先生に身体を触られた』と訴えて発覚。4月に強制わいせつ容疑で逮捕されたのですが、調べの中で次々と余罪が明らかになり、同罪で公判中の8月、強姦罪で追起訴されたのです」(社会部記者)
犯行の回数たるや、すさまじいものがある。起訴状などによると、斎藤被告は2010年2月から翌年1月までに、京都府内の2つの小学校で、担任したクラスの女児4人に対し学校内や女児宅でわいせつ行為14回、さらに府内の別の小学校で受け持った女児に対しても8カ月間に強姦12回、わいせつ行為11回にも及んでいたのだ。
「小学校低学年相手なのに居残りで教えたり、遅くなった子供を自宅まで送るなど真面目で熱心な先生という評判でした。裏でそんな行為に及んでいたとは本当に信じられません」(小学校関係者)
容疑について斎藤被告は全面的に認め、「いずれの女児にも好意を持っており、欲求が抑えられなかった」と、公判で動機を供述しているが、本人が認めている女児5人に対しての37回の強制わいせつと強姦以外にも「届けを出さない女児がいることも考えられ、被害者はもっと多いのではないか」(捜査関係者)との話もある。
小学校の教師は府教委との1年契約で、本人の希望勤務地などを考慮し任用される。斎藤被告の場合、被害が確認されてから少なくとも3回にわたって契約が更新され、一度はわいせつ事件が問題になりながら本人が強く否定したため、学校側が特段の措置をとらなかったという。
教師の大罪もさることながら、野放し状態だった現場体制も何とかならなかったのか。