総選挙で強いのがSKE48ならば、逆に弱いグループがNMB48だ。エースである山本彩こそ5位となり、好発進であったが、かつてWエースと呼ばれていた渡辺美優紀の順位は18位といまいち。さらに、そこから下が悲惨だ。NMB48での速報でのランクインは山本、渡辺以外で、80名中でたったの6名(兼任メンバーは所属元で算出)である。
次世代を期待される渋谷凪咲が75位、薮下柊が63位、矢倉楓子が62位。彼女たちは、まだランクインできたから良いものの、昨年、センターにも抜てきした白間美瑠は、なんと圏外だった。NMB48の惨劇はこれにとどまらない。AKB48から移籍して、これまでランクインの常連であった藤江れいな、梅田彩佳、市川美織も圏外である。この結果を受けて山本彩は、ステージ上で「悔しい」と号泣した。
そんなNMB48だが、唯一、明るい話題がある。それは、沖田彩華が44位にランクインしたことだ。沖田はNMB48の一期生として加入。しかし、まずチームNの結成に参加することができず、その後、2期生を中心に結成されたチームMにも参加できなかった。そんな中でもアンダーメンバーとして粘り強く活動を続け、やがてチームMに入ることになる。今では副キャプテンとしてチームの柱として活躍している。もちろん、沖田はこれまで一度もランクインしたことはないが、今回は大きなチャンスが巡ってきている。
沖田の躍進はあったものの、やはりNMB48は総選挙に弱いということを今年も証明してしまった。NMB48のファンの間では、「もう他のメンバーはあきらめて、すべての力を山本彩のみに捧げて、彼女の順位を一個でもアップさせる方が得策なのでは?」との意見も飛び出している。果たして、6月6日の開票イベントでは、速報の発表以上のNMB48のメンバーの名前を見ることができるのだろうか…。