◎ラッキーナイン
○ストロングリターン
▲グロリアスデイズ
△ペルーサ
△ローズキングダム
△アパパネ
△ダノンヨーヨー
レースの流れが向けばどの馬にもチャンスがありそうな雰囲気で「抜けた」存在はいない印象。それだけに非常に難解だ。直感で「ない」と思った馬は、迷わずに消して考えたい。不気味? に感じるのは実績のあるラッキーナインと新鋭グロリアスデイズの香港馬2頭。ラッキーは、酷量59キロを背負った昨秋のセントウルS2着、続くスプリンターズSでは直線で前が壁になる大きな不利があっての5着。負けてなお強しの印象だった。若い頃に抱えていた内臓(気道)の問題でスプリント路線を中心に使ってきたとのことだが、今はそれも改善。前走のチャンピオンズマイルは道中2番手からしぶとく粘っての3着。安田記念の「試走」としては上々の内容であり、3枠5番もこの馬にとっては絶好枠。シルポートの番手でレースを進め、後続を封じ込める力量は十分にあるとみる。馬の状態も良く、昨秋の借りを返す態勢は整っている。もう1頭のグロリアスは、計画的に徐々に距離を延ばして安田記念に備えてきたフシがあり、大きな実績はないが軽く扱えない不気味さを秘めている。日本馬ではストロングリターンか。前走・京王杯SCは骨折による約半年の休み明け。少し内にもたれる感じはあったが、底力だけで4着まで押し上げたのだからやはり力がある。1度使って確実に上昇カーブ。昨年は負担重量が4キロ軽かったリアルインパクトを首差捉え切れずに2着…雪辱の思いは強い。内が良い今の東京の馬場で外は回せない。2枠4番は味方になるはずだ。
穴で面白いのは、ペルーサとローズキングダム。初マイルのがいきなりGIというのは、常識的には厳しいが、規格外のペルーサと「東京は走る」印象のローズなら何かやらかすのではないか、そんな期待感がある。他には、前走で復活の兆しがみられたアパパネと最内枠を引いたことで逆に乗り方を変えてきそうなダノンヨーヨーをおさえておきたい。
【馬連】流し(5)軸(1)(4)(10)(14)(16)(18)
【3連単】フォーメーション(4)(5)→(4)(5)→(1)(10)(14)(16)(18)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。