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フィリーズレビュー(JpnII 阪神芝1400m 16日) 本紙・谷口はエーソングフォー◎

 桜花賞と直結する先週のチューリップ賞とは違って、こちら千四のフィリーズレビューは同じトライアルでも昨年のアストンマーチャンが最たる例のように、スプリント色が色濃く反映。その観点でいえば、本来なら快速エイムアットビップがハマりのトライアルホースと断言できるのだが、1日に熱発のアクシデントに見舞われ、あの強気で鳴らす矢作師をして、「出す以上は人気になる馬。調教師の責任において、できうる範囲で精いっぱい仕上げたが、正直、調教過程に狂いが生じた中、100%のデキにはないことは確か。85点くらいかな。オレの言い回しも微妙になるよ」と何とも歯切れが悪い。

 ならば、桜のマイルは決定的?に長くとも、エーソングフォーにが然、食指が動かされる。
 千四の紅梅Sで下した相手エアパスカルが、先週のチューリップ賞を2歳女王トールポピーの猛追を振り切り快勝。それを物差しにしても、このメンバーなら断然、スピード上位といえるだろう。
 スポークスマン・牧浦助手も、「フェアリーSの時は、馬体もガレていて馬の調子自体が下がっていたし、おまけに、レースでも出遅れ、それでもあの内容だったし、状態が戻っていた前走は『まともだったら勝てる』の思いはありましたよ」と同馬の類まれなるスピードと能力を高評価する。
 さらに、状態面に関しても、「最初のころは歩様がゴトゴトしていたからダートを使っていましたが、今は歩様の悪さが全然見られないし、最近はケイコでも競馬でもガツガツ行かず折り合える。まず恥ずかしくない結果が出せると思います」と太鼓判を押せば、暖かな春風に乗って鼻歌まじりに圧倒劇を披露する。

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