意外なことに、“紅白”は初出場。歌う『硝子の少年』は、デビュー曲にしていきなり179万枚を売り上げるミリオンヒット。2人にとっても、感慨深い。
堂本光一は、いう。「『硝子の少年』は、ずっと僕らの土台である楽曲。歌手枠では“紅白”に初出場で、新人になりますけど、あー、さすが20年やってるなというものをお届けしないといけないなぁというプレッシャーを自分に課して、観ている方々にお届けしたい」。作曲したのは、山下達郎。「達郎さんに『KinKiが何歳になっても歌える曲だよ』といわれたので、20年たった今、“紅白”で歌えるのもすごく、達郎さんがいってたのはこういうことだったのかなって気はしてます」と、改めて感謝の気持ちを抱く。
音リハーサル2日目で、初めてサウンドチェックをしたが、「ちょっとしたトラブルがあった」(光一)ようだ。「僕らの知ってた音のサイズと違った部分があって、双方とのやり取りで時間をとってしまって、申し訳なかったです」と、2人して記者に謝るひと幕もあった。
2人は過去に、応援という形で“紅白”のオープニングでシングル『フラワー』(99年発売)を歌ったことはあるが、「(KinKiのライブ会場である)東京ドームと行ったり来たりで、てんやわんやの中でやらせてもらったので、そのときはあっという間に通りすぎた。今回は、しっかり味わえたらな」と光一。
ソロアーティストとしても独自の音楽性を追求している剛は、今年を、「アリーナを回ったり、(THE YELLOW MONKEYの)吉井(和哉)さん、安藤(裕子)さんにすばらしい楽曲をいただいて、非常に充実した1年だったのではないかと思います」と、リリースした2枚のシングルのクオリティの高さを改めて噛みしめた。
2017年はついに、20周年メモリアルイヤー。ライブ規模を拡充し、さらにスケールアップする2人を見られるに違いない。