search
とじる
トップ > その他 > 競輪穴男列伝 27日開幕GIII取手記念 目標恵まれる地元・長塚に期待

競輪穴男列伝 27日開幕GIII取手記念 目標恵まれる地元・長塚に期待

 9月27日〜30日の取手記念。地元の長塚智広(81期)に期待したい。北京五輪後にすぐ走った福井ふるダビでも競輪用の調整は不足と思われたが金沢竜二(福島)の先行について、荒井崇博(佐賀)のカマシにはまりこんだ金沢の後ろから追い込んで1着。準決は失敗したが最終日は小嶋敬二(石川)をホームカマした佐々木則幸(高知)-小川圭二(徳島)ラインにバックで追い上げ直線伸びて1着。スプリントの切れはさすがと思わせた。

 今回の地元戦。同門の武田豊樹という好目標もあるし、練習仲間の松田優一や牛山貴広という「長塚のためにがんがん行く」目標にも事欠かない。武田マーク専門の神山雄一郎(栃木)もここは長塚の後ろだろう。
 オリンピックのための自転車競技の練習と競輪のそれは、ちょっと違うというが、スプリンターの長塚にはアテネから北京への練習は身になっているはず。まくり、追い込みとなんでも出来る長塚が活躍するのは、常時競輪に集中できるこれからだ。レース的にも長塚はインにつまらなければ持ち味のダッシュを発揮するだろう。競輪選手としての長塚の勝負はこの地元記念からだ。
 昨年6月のレインボーカップ・ファイナルでS級に戻った桐山敬太郎(神奈川・88期)の粘りも狙える。先行まくりから展開次第ではインで粘って番手を取りきる競走も出来るのは強みだ。
 近況成績の帳面ヅラは平凡だが、競走の内容はいい。福井ふるダビでも2次予選は8着だったが、佐々木則幸や今好調の中村一将(兵庫)を相手に渡辺晴智―丸山啓一の静岡ラインを引いて果敢に先行した。桐山は懸命に先行したが、渡辺のガードが甘く、佐々木、中村のまくりに屈したものの内容はよかった。3日目は金子貴志(愛知)の先行をまくって、外を張りながら4着。最後まで勝負を諦めない果敢さは狙い目になる。
 今回は新田康仁-村本大輔の前で戦うか、3番手で直線勝負かだが、まず新田の前で戦うと見る。展開次第では桐山が番手をどかしてのまくり作戦も考えられる。
 地元戦の牛山貴広(92期)は師匠武田を引っ張る組み合わせになると面白い。ダッシュの武田に比べるとあとがかりする地脚タイプだけに、赤板過ぎからの先行でペースを持ち込み、粘ってくれるだろう。5月防府でS級初V、小田原GIII選抜もまくり快勝と実績を積んでいる。初日選抜で3着まで頑張れば、準優も可能性大だ。今期、大活躍して一気に一流先行に名を連ねるかが楽しみ。ちなみの昨年の取手GIII優勝は佐々木則幸(高知)。06年は武田豊樹、05年は三宅伸(岡山)。04年度の東王座戦は岡部芳幸(福島)だった。

関連記事


その他→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

その他→

もっと見る→

注目タグ