今回も前走同様に長距離輸送のない滞在競馬がプラスに働きそうです。とにかくこの馬は輸送がまったくダメなタイプで関東圏の競馬では、まったく力を発揮することができませんでした。
今夏は函館に滞在。その効果を見込んで挑んだ前走の函館記念は0秒2差3着と好走しました。他馬よりワンテンポ仕掛けが遅れたことで前を捕らえることはできませんでしたが、上がり3F35秒1はメンバー最速。ゴール前の伸び脚は一番際立っていただけに残念です。
3歳の昨秋あたりからひと皮むけてきたというか、見た目にも成長し、柔軟な筋肉がついたバランスのいい体形になってきました。レースでも落ち着きが見られるようになり、精神面でも少しずつ安定してきたようです。また、この馬の良さは抜群のレースセンスにあります。脚の運びがとても器用で、自在に立ち回れるのは大きな魅力といえるでしょう。
今年は前半、京都金杯からマイルを3戦しましたが、折り合いに気を使わないことから、少しゆったり走れる1800-2000mくらいが合っているように思います。3歳の身で古馬を封じた鳴尾記念はまさにベストレースでしたし、走法を見ても中距離の方がタメが利く走りができるんじゃないでしょうか。
中間は函館競馬場のWコースで調整。札幌には24日に移動し、併せ馬で最終追い切りを行いました。最後は2馬身半遅れましたが、ビッシリ追われませんでしたし、体はできていますから、これで十分。完ぺきに態勢を整えました。
開業6年目で通算100勝にリーチがかかる友道師も気合が入っています。パンパンの馬場を力いっぱい駆け抜け、トップでゴール板を通過します。今年のサマーチャンピオンの座はいただきです!