今週の中山デビューの注目馬は、3月8日(土)第5Rダート1800m戦に出走予定のダークファンタジー。馬名の由来は「暗闇のファンタジンー。母名より連想」。牡、栗毛、2011年2月12日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父ゼンノロブロイ、母マジカルファンタジー、母父Diesis。生産は千歳市・社台ファーム、馬主は山本英俊氏。母は08年デルマオークス(GI)や09年イエローリボンS(GI)などGIを4勝した名牝で、本馬は最初で最後の産駒。パッと見た第一印象は筋骨隆々でパワフルな馬体の持ち主。トモには幅があり容積も十分だが、それ以上に上腕、肩、胸前から頸に広がる前駆のボリュームがGood。芝かダートかといえば断然ダートが良い造り。頸が太く短めで背中が余り長くない感じから、距離はマイルから2000mくらいが良さそうだ。調教内容は藤沢厩舎らしく馬也中心であるが、2月からここまでの追い切りは様々なジョッキーが騎乗しておこなわれており、質、量ともに申し分なし。初戦から。
阪神デビューの注目馬は、3月8日(土)第4Rダート1200m戦に出走予定のアンゴスチュラ。馬名の由来は「マンハッタン(カクテル)で使用する苦味酒の原料」。牝、鹿毛、2011年2月7日生。栗東・安田隆行厩舎。父ダイワメジャー、母マンハッタン、母父アフリート。生産は安平町・ノーザンファーム。馬主はキャロットファーム。愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額1800万円。半兄には08年北海道2歳優駿(JpnIII)を勝ったメトロノース(父アドマイヤコジーン)がおり、近親には02年オグリキャップ記念(GII)や02年ブリーダーズゴールドC(GII)を勝ったアルアラン(父アルカング)や、08年エイジアンウインズが勝った阪神牝馬S(GII)で3着に入り全5勝を挙げたパーフェクトジョイ(父ステイゴールド)がいる活力ある血統。本馬はどっしりとした重量感ある馬体をしている。牝馬にしては腹袋がしっかりしており内臓面は強そうだ。胸前は広く現時点ではトモよりも前駆の勝った造りで、ダイワメジャー産駒らしく切れよりもじわじわと長い脚を使うタイプだろう。なお、鞍上には川田将雅騎手を予定している。
※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。