「桜並木の満開の下に」は、突然の事故で最愛の夫を失いながらも、その悲しみを乗り越えようとするヒロインの葛藤を描いたラブストーリー。臼田が夫を失ったヒロインを、俳優の三浦貴大が事故を起こす工員を演じる。4月13日から全国順次公開。
夫を失った女性という役柄に挑戦した臼田は、マイクを持つと、撮影がストーリーにそって行われることをふまえ、「その場で芽生えた感情が大事なのでは」と思い、撮影前に、心情的な役作りはほとんどしなかったエピソードを語った。完成した作品を見た際、「本当に悲しい、不幸なことは、ある日突然、どんな人にも起こりうる」「ニュースで見る悲しいことが、他人事とは思えなくなりました」と、気持ちの変化を紹介。日本映画には心理や感情を描いた巨匠の作品が人気を博した時代があったというが、同作も心理劇で、臼田は、「今っぽくない日本映画なので、大事に、大事に、見て頂けたらなと思います」とメッセージを送った。(中村道彦)