本命に推した色白でメキメキ力を付け、今では安定感抜群の有村架純のようなホワイトフーガは、スタートでやや躓き、得意の先行策ができず中団からの競馬。少しずつ外に出し、1コーナーあたりから徐々にポジションを上げる。
向正面では早くも5番手に上がり、3コーナーでは3番手、4コーナーでは2番手と勢いよく直線へ入る。が、直線に入ると脚が徐々に鈍り始め、ララベルを捉えられず、それどころかアンジュデジール、タイニーダンサーに抜かれて4着。
鞍上曰く、斤量と夏バテ気味だったことが敗因とのことですが、スタートで躓き、道中で少なからず脚を使わざるを得なかったことも、斤量を考えれば厳しかったのでしょう。
勝ったのは勢いのある3歳馬・アンジュデジール。52kgの斤量もありますが、道中内でじっと脚を溜め、他の有力馬よりワンテンポ遅らせて仕掛けたことで、直線一頭だけ違う脚を使い、見事女番長の座を手に入れました。
3歳牝馬ダート路線では、関東オークスでアンジュデジールをちぎったクイーンマンボもおり、今後のダート牝馬路線がますます楽しみになりました。
さて、今週は「第19回ジャパンダートダービー(JpnI)」が大井競馬場でおこなわれます。地方と中央の3歳ダート馬の頂点を決める本競走。中央の大将格・エピカリスの出走はありませんが、世代を代表する有力馬が集結。地方の意地と中央の意地とがぶつかり合い、大井の夜が暑く、熱く燃え上がります!
例年中央勢のキーレースとなるのがユニコーンS。
今年は1000m通過が59秒2と超がつくハイペースの中、9、10番手という好ポジションから35秒4の上がりを使い優勝した◎サンライズノヴァ。展開が向いたことは確かですが、次位の上がりが36秒1とその差は0秒7差。これだけの上がり差があるということは、それだけ力があるという証拠。
今回は激しい先行争いにはならないメンバー構成で、ある程度の位置を取っていた方が良さそうですが、これまでの戦績を見てわかるように、本馬は先行しても力を発揮できるタイプで、そんなマルチなところが、俳優、歌手、文筆家とマルチに活躍する星野源のようです。鞍上は大井を知り尽くしている戸崎圭太騎手。万全の状態で勝利を掴み取ります。
対抗は、ユニコーンSで5番手から終始外を回って競馬をしながらも3着に粘ったサンライズソアです。先行勢総崩れの中、上がりを36秒8にまとめて3着に粘った走りは負けて強し。パワータイプで地方の力のいるダートも合いそうで、逆転の可能性も十分です。
▲は力のいる馬場が合いそうなタガノディグオ。
以下、リゾネーター、キャプテンキングまで。
◎(12)サンライズノヴァ
○(8)サンライズソア
▲(3)タガノディグオ
△(10)リゾネーター
△(6)キャプテンキング
買い目
【馬単】4点
(12)→(3)(8)(10)
(8)→(12)
【3連複2頭軸流し】3点
(8)(12)−(3)(6)(10)
【3連単フォーメーション】9点
(12)→(3)(8)→(3)(6)(8)(10)
(8)→(12)→(3)(6)(10)
※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。学生時代大井競馬場で開催された大学対抗予想大会の優勝メンバーの一員。大学卒業後北海道へ渡る。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙に入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで推奨した4頭で決まり、3連単100万越えあり。