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マイルCS(GI、京都芝1600メートル、23日) 充実サイレントプライドが自信の西下

 休養をはさんで、目下、重賞を連勝中のサイレントプライドが、いよいよGIに挑戦する。
 前走の富士Sは6か月半ぶり。「ダービー卿(CT)を勝った後、トモの具合が良くなくて、歩様も乱れていたから、安田記念をあきらめて放牧へ出した。鉄砲の利く馬だし、仕上がりも良かったが、久々で少し動きがぎくしゃくしていたからね。自信はなかったよ」と国枝調教師。それでも、レースでは2、3番手の好位追走から、直線は鮮やかに抜け出した。
 「馬の方が重賞を勝って自信を持ったんだろう。今までも競馬は上手だったが、最後の踏ん張りがきかないところがあった。それがゴールまで頑張れるようになったからね。それだけ精神面も馬体もしっかりしたということ」

 1度使われた効果は大きく、12日に美浦坂路で行われた1週前の追い切りでは、800メートル50秒2→36秒6→12秒6の好タイムを馬なりでマーク。併せ馬で余力十分に併入した。反応、気合乗りとも上々で、「順調だね。すべてがいい方向に向かっている」と国枝師は目を細めた。
 さあ、本番。毎日王冠でウオッカを差し切ったスーパーホーネット、府中牝馬Sでカワカミプリンセスを破ったブルーメンブラットなど、強敵が待ち受ける。舞台となる京都も初めてとハードルは決して低くないが、「乗りやすい馬。行く馬がいなければハナを切ってもいいし、2、3番手で抑えも利く。何でもできるのは強みじゃないかな。時計勝負になっても大丈夫」と強気に構えている。
 実は国枝師には、もうひとつ大きな目標がある。「ぜひ暮れの香港マイルへ行きたいんだ。ここでいい結果を出せば選んでもらえるだろうし、そのためにも頑張りたいね」
 今年もGI戦線で関西馬が15勝1敗と、相変わらず“西高東低”が続くが、マイルCSは24回の歴史で東西が12勝ずつ、過去10年では関東馬が6勝とむしろリードしている。
 5歳を迎え、完全本格化した東の主砲が打倒!関西馬を果たす。

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