◎グレイスフルリープ
定量戦ということもあり、ここ3、4年、堅く収まっているこのレース。いずれも1番人気が連対している。今年は、昇級初戦のGIIIアンタレスSでタイム差なしの4着に善戦したグレイスフルリープの断然人気が予想される。
降級の前走・安芸は2着に敗れたが、前半3Fが34.0秒の超ハイペース。先行勢総崩れの中、掲示板を確保したのはこの馬だけで、負けて強しの内容だった。伸び盛りの4歳馬であり、夏場を充電にあてて秋競馬に備えた調整にも好感。もともと久々を苦にしないタイプであり3か月ぶりの実戦にも不安はない。メンバー的に地力は断然。たとえ強引な格好でハナへ行ってもそのまま押し切ってしまう公算が高い。逆らわずにグレイスフルから入るのが賢明だ。
2番手争いが混戦。コース実績から浮上するのがダノンレジェンド。今春に1000万そして今回と同じ1600万を連勝したのが阪神コースだ。OPでの2戦は、後方からの競馬となり揉まれ弱さを露呈したが、砂を被らぬよう外目でレースを運べればこのクラスでは力量上位。ただ、グレイスフルを深追いしないことが好走の条件になるだろう。
他では、オメガセニョリータ、ドリームコンサート、ホクセツキングオーあたりか。関東馬のフルヒロボーイも差はない。
馬連 流し
(3)→(1)(4)(8)(9)(12)
3連複 1頭流し
(3)→(1)(4)(9)(12)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。