そんな維新の会のドタバタを冷ややかに見ているのが自民党だ。
ある府連関係者が語る。
「今回の騒動や支持率の低さから見て、来春の統一地方選挙では(維新は)退潮必至。そろそろポスト維新のことを考えとかなアカン時期にきてると思う」
そこで注目されているのが、大阪のカジノ誘致問題。この秋にも臨時国会でカジノ推進法案が成立し、候補地も含め事態が一気に前進しそうな雰囲気。カジノ誘致による大阪の地域活性化は、維新の会のみならず関西全体の重要課題でもある。そこで自民党府連とその周辺からは、こんな声が上がっているのだ。
「そんな大きなプロジェクトを、今のような維新の会の手柄として大阪の歴史に残すわけにはいかない。そもそもカジノ誘致は橋下府政以前から言われていたこと。ならば、先が見えてきた維新の会に代わって我々がやり遂げるべきだ」(前出・関係者)
カジノ誘致問題は、統一地方選挙の結果を見てからでも遅くはない、というわけだ。
「大阪府連は、地域レベルでの誘致議論には当面は消極的な姿勢で臨み、一方、国会に対しても秋の法案成立を見送るように党中央にモーションをかけるのでは。安倍さんだって橋下代表の首根っこを押さえつける絶好のチャンスと見ているはずですよ」(ある元大阪府議会議員)
大阪都構想も行き詰まり感のある橋下維新は今が正念場ということか。