番組では、次世代のスターを目指すあらゆるジャンルの若手アーティストがスタジオに登場。観客を前に歌を披露し、それをまずロボットが採点。そして最後に辛口審査員が審査し、最終的に両者のお眼鏡に適った人間が、「音楽チャンプ」となる。
元々単発企画で好評を博した経緯があり、関ジャニ∞村上と黒木瞳という豪華MC陣を揃えた番組。レギュラー化に高い期待が掛けられていたが、蓋を開けてみれば視聴率は伸び悩み。あえなく半年で打ち切りとなった。
番組終了の原因と言われているのが、厳しすぎる審査員の存在。モーニング娘。やAKB48のボイストレーナーを担当する菅井秀憲氏や音楽プロデューサーの田中隼人氏が出場者に対し、厳しい言葉を投げかけるシーンがたびたび見られたのだ。
例えば、昨年10月8日に放送された回では、中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」を歌った演歌歌手のさくらまやが熱唱。ロボットの採点は99点と、かなりの高得点を叩き出す。
ところが、菅井氏は「GLAMOROUS SKYってどういうことですか?」「歌詞の内容わかってるの?」「(歌詞の内容がわかっていないから)人の真似をしているようにしか聴こえないんだよ!」とバッサリ。
さくらまやが不満そうに「なるほど」と繰り返したことが物議を醸したが、「菅井氏が厳しすぎる」という声もあった。
番組としては「リアリティ」を出す意味でも厳しい審査員を揃えたのだろうが、視聴者は賛否両論。
「菅井氏や田中氏は当然のことを言っている」「スターを目指すのだから甘い世界ではないことを教えるのは当然」という声もあったが、「罵倒されている姿を見るのはしんどい」「こういう光景は人に見せるものではない」との指摘も。
いずれにしても、その妥協を許さない番組の姿勢が一部の視聴者に不評だったことは間違いなく、残念ながら異例の半年で打ち切りとなってしまった。