安藤は、会見に記者として参加するために、7日の夜にレバノンに出発した。『グッディ!』によると、ゴーン被告の会見は同8日午後10時から行われる予定。会見には、ゴーン被告が選別したというジャーナリストが150人ほど招待されており、ゴーン被告は椅子に座らずに囲みで取材を受ける模様。会見は1時間半を予定しており、英語とフランス語を用いて質疑応答をする予定とのことだ。安藤は招待された150名ほどのジャーナリストには含まれておらず、現地で直撃する形となる。
同番組に出演していたジャーナリストの井上久男氏は、安藤が会見に参加できるか、同番組レポーターの大村正樹から問われると「微妙ですね。自分の批判を書かない人を優先的に入れるのではないか、それがゴーン氏の巧みなメディア戦略のひとつですので」と語った。続けて「安藤さんには中に入ってもらって、なぜ逃げたのか聞いてほしい。ゴーン氏のプロパガンダになる会見にはしてほしくないですね」と期待した。
安藤が今回の会見直撃に踏み切った理由として、過去に数回ゴーン被告への取材経験があることが挙げられる。1999年にゴーン被告が45歳の若さで日産の最高執行責任者COOに就任した際や、日産の社長兼CEOという立場にあった2013年11月20日には『FNNスーパーニュース』(フジテレビ系)内で1対1でインタビュー、19年1月8日には東京地裁に出廷し、法廷で無罪を訴えるゴーン被告を傍聴席から見届けている。
ゴーン被告は、報酬を過少記載した罪で2018年12月10日に起訴。再逮捕と追起訴が繰り返され、逃亡前は日本で公判待ちの状況だった。最初の逮捕は2018年11月、最後の保釈は2019年4月25日。「海外渡航の禁止」などの条件付きだったが、2019年12月に日本を無断で出国してレバノン入りしていた。
本日の会見にはゴーン被告自らが選別したメディア・記者が集まる。面識のある安藤は選ばれて会見に参加できるのか、もしくは周辺で直撃ができるのか、注目が集まっている。