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エビ中初の全国ホールツアー13公演、遂にファイナル!

 6月17日にリリースしたメジャー8枚目となるシングル「夏だぜジョニー」が、自身シングルチャートとしては最高位となるオリコンウィークリー2位を記録した私立恵比寿中学が、グループ初となる全国ホールワンマンTOUR『私立恵比寿中学飛び出せ全十ホールツアー 2015〜わっくわくはるバルーンGOGO〜』のファイナル公演を、6月27日(土)NHKホールで行った。

 同TOURは、4月11日(土)の宮城は<東京エレクトロンホール宮城>を皮切りにスタート。追加公演を含め、全国11か所・13公演を数え、2カ月以上にわたって行われてきた。今年1月に2nd full Album『金八』をリリース以降、音楽番組やバラエティ番組出演等を経て、瞬く間にその名を全国規模に知らしめた彼女たちのこの全国TOURは、各地でチケットが発売されるや否や全公演即完売! 公演を通じて約26000人を動員。加えて6月6日の大阪公演では、ライブビューイングを全国22か所の映画館で実施した。

 今回のTOURは、“中世のヨーロッパ”を舞台に“吟遊詩人”(流浪の音楽師)が各地をわたり歩くというコンセプト。各地、男女ペアの吟遊詩人が(女性はエビ中メンバーから毎回異なるメンバーが一人だけ違う衣装で)登場し、現実世界から絵本さながらの世界(学芸会:コンサート)への水先案内人として、ファミリー(エビ中ファンの総称)を誘ってきた。

 公演はいままで同様、客席(現実世界)から男性の吟遊詩人がステージ(絵本の世界)に飛び乗るところからスタート。安本彩花(出席番号5番)扮する吟遊詩人が幕前にアコーディオンを弾きながら登場。その後、今TOURの舞台音楽を書き下ろした<チャラン・ポ・ランタン>の小春(アコーディオン/姉)がアコーディオンを弾きながらサプライズで現れ、ニューシングル収録の「吟遊詩人」を生パフォーマンス! そのままお馴染みのSE「ebiture(チャラン・ポ・ランタンversion)(小春がアレンジ)に突入した。

 1曲目はリリースしたばかりのニューシングル「夏だぜジョニー」。ラッキィ池田振り付けで、お笑い芸人の小島よしおの有名な持ちネタを本人許諾(!?)の上取り込んだというキャッチーなダンスで、オーディエンスを盛り上げる。ライブ前半パートは、今年1月にリリースしたアルバム『金八』から、「キングオブ学芸会のテーマ〜Nu Skool Teenage Riot〜」「未確認中学生X」、そして初出場の「ミュージックステーション」でパフォーマンスしセンセーションを巻き起こした「金八DANCE MUSIC」などアッパーチューンを立て続けに披露。MCでの自己紹介では、松野莉奈(出席番号9番)が「今日の公演、ファイナルに相応しいことが次から次へと巻き起こります」と宣言。その後すぐさま曲に入る台詞を真山りか(出席番号3番)が忘れるといういきなりのハプニング! もエビ中ならでは。

 コンサート中盤、インディーズ時代のバラード「どしゃぶりリグレット」や「アンコールの恋」「フユコイ」「PLAYBACK」などエモーショナルなパフォーマンスでオーディエンスを魅了すると、「夏だぜジョニー」のカップリング曲「キャンディロッガー」でクールに後半パートに突入。「大人はわかってくれない」「ハイタテキ!」「オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜」「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」とシングル曲の連打でヴォルテージを高めていくと、いきなりステージ中央のリフターから、<チャラン・ポ・ランタン>のもも(ヴォーカル/妹)が登場! 「姉に便乗してやってきてしまいました! <チャラン・ポ・ランタン>のももです!」と挨拶。さらに「せっかくなんで、私立チャランポ中学開校してよろしいでしょうか? それでは聞いて下さい、『ムスタファ』」と自分たちの楽曲紹介からエビ中のメンバーと共演。ステージ上が大道芸人によるお祭りさながらの盛り上がりを見せた。さらに続くエビ中のメジャーデビューシングル「仮契約のシンデレラ」では、冒頭の台詞をももが奪い、姉の小春が「あんた、それ歌穂ちゃん(小林歌穂:出席番号11番)のパート!」と突っ込む一幕も。<チャラン・ポ・ランタン>を交えた「仮契約のシンデレラ」(もももダンスで参加!)はこの日のクライマックスとなった。

 安本彩花(出席番号5番)があらためて「わたしたち吟遊詩人のおともだち<チャラン・ポ・ランタン>のももさんと小春さんです」と紹介。するとももは「みんなが旅してこのホームタウンに帰ってくるっていうからさ、吟遊詩人仲間としては駆けつけて、一緒に盛り上げなくちゃっていうさ」と、大道芸をルーツにする彼女たちならではのコメント。さらに「わたしたちも次の旅にでかけなくちゃ、そう7月1日発売のニューシングルを引っ提げて!」と語り、姉の小春から「うわー宣伝入れたよ、この子。エビ中ちゃんたちのステージで」と突っ込まれ、会場からは笑いが巻き起こった。

 いよいよコンサートも終盤にさしかかり、残すところあと2曲となったところで、この日誕生日を迎えた安本に向けて、残るメンバーからバースデーケーキと歌のサプライズプレゼント! 安本のソロ曲「またあえるかな」を歌唱し、当人を驚かせた。そしてこのTOURを通じて、エンディング曲となっていた「買い物しようと町田へ」でコンサートを締めくくり、TOUR完走の感想を問われた廣田あいか(出席番号6番)は、「途中体調が悪くなってしまったメンバーが出たり、正直辛いこともありましたが、全国どこに行っても変わらず、大きな声援の後押しがあったからこそこうやって笑顔でファイナルを迎えられました」と挨拶。また星名美怜(出席番号7番)は、「年末またここ(NHKホール)に戻ってこれるよう頑張ります」と大晦日に行われる国民的歌番組への出演意欲を語り、会場からは大きな声援が飛んだ。閉幕後、TOURのメイキング映像が流され、エビ中初となる全国TOURは、大成功の裡に幕を閉じた…と思いきや、ファミリーの熱狂的なアンコールに応えて、再びメンバーが登場! 今TOUR初となるアンコールとして「永遠に中学生」をパフォーマンスし、会場中が一体となって本当の終演を迎えた。

 既に 8月の大型野外コンサート『エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 長岡 2015』の開催も決定しており、エビ中の短くて暑い夏が始まる。

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