マイケルの成功作であるアルバム『バッド』『スリラー』『オフ・ザ・ウォール』などで、プロデュースを手がけたクインシー、マイケルのO2アリーナ50公演のチケット完売直後の2009年6月、ロンドンでマイケルと会う予定になっていたが、マイケルに会えなかった事に対する罪悪感を今後もずっと持ち続けるだろうと告白した。
「マイケルと私は、それぞれの活動をやっていたんだ。コンサートのチケット完売した頃に、マイケルがロンドンで私に電話をくれたんだよ。私もロンドンにいたから、マイケルは子供を連れて会いに来たがっていた。でもその晩は夕食の予定があったから、ロサンゼルスで会おうと言ったんだ。だけどそれ以降一度もマイケルと話をすることはなかったよ。胸が張り裂けそうだったね。僕がマイケルのプロデュースをした時は、マイケルぐらいの年齢だったんだ。僕の弟のようなマイケルがこの世にいないって事が今でも信じられない」
またクインシーは、自分の為のトリビュートアルバムを作るつもりは無かったが、現在活躍するポップスターたちが、それぞれお気に入りのクインシーの曲を収録したアルバム『Q:ソウル・ボサ・ノストラ』のレコーディングには参加せずにはいられなくなったいきさつを、エンターテイメント・ウィークリーに明らかにしている。
「アルバムのプロデュースをするためにあの場所にいたわけじゃないんだ。ただ見ていただけだよ。僕が必要になることもあるかもと思って行っただけなんだ。自分を賛辞する為のアルバムを作る気なんてさらさらないし、必要もないね。大勢の人は誤解しているよ。これは私を賞賛しているアルバムじゃないんだ」「ティンバーランドが6年前にやって来て『俺たちトリビュートを作りたいんだ』って言ってくれた。私は、それは光栄だって言ったよ。そしたらティンバーランドが、いろんな人に参加してもらうつもりだって言ったんだ。本当にたくさんの人が参加してくれたね」