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【週刊テレビ時評】夏ドラマ… キムタク「HERO」以外は早くも総崩れの様相か?

 初回(7月14日)で26.5%(数字は以下、すべて関東地区)の高視聴率を弾き出した復活「HERO」(木村拓哉主演/フジテレビ/月曜日9時〜)の第2話(同21日=15分拡大)は19.0%で、7.5ポイント大幅ダウンする結果となり、先行きに不安をのぞかせた。

 とはいえ、19.0%はそれでも高い数字。他の連ドラはというと、夏ドラマは始まったばかりだというのに、早くも総崩れの様相も呈してきた。

 初回で15.3%と、「HERO」に次ぐ視聴率を挙げたTBS「おやじの背中」(日曜日午後9時〜)の第2話(同20日)「ウエディング・マッチ」(役所広司&満島ひかり主演)は9.2%で、6.1ポイント下落。毎回、脚本家と役者が変わるオムニバスドラマであるため、安定した数字をマークすることは困難だと思われる。

 フジテレビ開局55周年記念ドラマ「若者たち2014」(妻夫木聡主演/水曜日午後10時〜)は初回(同9日)で12.7%を挙げたが、第2話(同16日)は7.8%と4.9ポイントもダウン。共演は瑛太、蒼井優、長澤まさみ、吉岡秀隆、満島、橋本愛といった豪華メンバーで、この数字はあまりにも寂しい。

 AKIRA主演の「GTO」(フジ/火曜日午後10時〜)第2話(同15日)は7.1%、「信長のシェフ」(玉森裕太主演/テレビ朝日/木曜日午後7時58分〜)第2話(同17日)は6.1%、「家族狩り」(松雪泰子主演/TBS/金曜日午後10時〜)第3話(同18日)は5.6%と早くも苦しい状況に陥った。

 先週スタートしたドラマでは、上戸彩が不倫妻を演じる「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」(フジ/木曜日午後10時〜)初回(同17日=15分拡大)は13.3%。武井咲主演「ゼロの真実〜監察医・松本真央〜」(テレビ朝日/木曜日午後9時〜)初回(同17日=15分拡大)は13.1%。藤原竜也主演「ST赤と白の捜査ファイル」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)初回(同16日=15分拡大)は13.6%。Hey!Say!JUMPの山田涼介主演「金田一少年の事件簿N(neo)」(日本テレビ/土曜日午後9時〜)初回2時間スペシャル(同20日)は12.4%とまずまずだったが、第2話でどう推移するか。

 一方、「東京スカーレット〜警視庁NS係」(水川あさみ主演/TBS/火曜日午後10時〜)初回(同15日=15分拡大)は9.8%、「あすなろ三三七拍子」(柳葉敏郎主演/フジ/火曜日午後9時〜)初回(同15日=15分拡大)は7.7%と、いきなりの1ケタ台。

 また、ここ数週、好視聴率を挙げていたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)第29話(同20日)は19.4%。これは初回(1月5日)の18.9%を抜いて、7カ月目にして過去最高を記録。一度もマークしていない20%台も視界に入ってきた。
(坂本太郎)

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