絵本の構想は昨年末に立ち上げられており、タイミングとしては日本相撲協会の退職と、河野景子さんとの離婚後ということになる。これからの進路を考えるにあたって、絵本作家の道が出てきたのだろうか。さらに、絵本作家転身には作家の瀬戸内寂聴氏からのアドバイスもあったようだ。
これには、ネット上では「整体師に続いて今度は寂聴さんに洗脳されちゃったのかな」「昔から変人だとは思っていたがここまでとは……」といった声が聞かれる。
大相撲力士を引退すると、通常ならば指導者として親方の地位へ付く場合が多い。さらには、舞の海や小錦、あるいは龍虎勢朋(故人)、蔵間竜也(故人)のようにタレントに転身するパターンもある。曙も格闘家兼タレントといった位置づけではあろう。だが、中には、変わり種の転身を果たす例もある。
野球賭博への関与が発覚したとして、日本相撲協会を解雇された元貴闘力氏は、焼肉店をオープンしている。現役時代から懇意にしている業者とのパイプを生かして成功するも、ギャンブル依存から抜けきれず、2013年には店の税金を滞納するまでに至る。一時期はプロレスラー転身も果たしたが、現在は引退している。現在もギャンブル依存症の治療を続けながら、再起を目指している。
一方で、思わぬ大躍進をとげた人物もいる。エストニア出身の外国人力士である把瑠都(ばると)は、大関まで上り詰めた後に、2013年に現役引退。その後は格闘家兼タレントとして活動していたが2018年に帰国し、2019年3月に行われたエストニア議会の総選挙に出馬し、当選している。日本ならば国会議員といったところだろう。
こうした転身例を見ても、元貴乃花氏の「絵本作家」は異例中の異例といえるだけに、議論を呼びそうだ。