「総合司会は例年通り、NHKのアナウンサーというのが大方の予想だった。中でも、来年7月から管理職内定が決まっている有働由美子アナを起用し、最後の花道を飾るのではといった声が飛び交っていたんです。白組司会が『嵐』二宮和也、紅組は有村架純が既定路線だっただけに、内村起用は読めなかった」(芸能記者)
しかし、当初は内村ではなく別のタレントが候補に挙がっていたという。
「マツコ・デラックスです。最初こそ、頭の固い幹部からおネエ系タレントということでネガティブな意見が相次いでいたんですが、最近のジェンダーフリーなどの社会情勢を考えてマツコ起用を決めたんです」(制作会社プロデューサー)
一時はマツコサイドからも出演承諾の返事がNHKに寄せられたという。ところが、予期せぬ大どんでん返しが待ち受けていた。
「体調不良です。最近も三半規管にウイルスが入って入院しましたが、実は、それ以上に深刻なのが体重オーバーです。医者から、ダイエットをするよう厳命されていた。だが、成功せず失敗の繰り返し。今回の病気もダイエットからくるストレスが原因であるとみられています」(テレビ事情通)
紅白歌合戦といえば、リハーサルが過酷なものであることが知られている。
「最低1日8時間。それが20日間近く続くんです。しかも出演料も120万円〜。1時間200万円〜も稼ぐマツコにとって採算がとれない。結局、体調不良を理由に話は流れてしまったそうです」(芸能関係者)
そんな中、急浮上したのが毎回視聴率20%近くを叩き出す人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の司会を務める内村だった。NHKは国民的司会者だと認め、水面下でオファーを出したのだ。
「コント好きの内村にとってNHKは唯一、地上波で良質なコント番組を制作してくれるテレビ局。出演する『LIFE!』は今や内村にとってタレント生命を体現したような番組なんです。そんなNHKからのオファーを断るわけにはいかなかった」(前出・芸能記者)
ちなみに、気になる内村の出演料だが…。
「ズバリ200万円〜。マツコと違って番組出演経験が豊富ですからね。とはいえ、リハ込み、当日は1日拘束になる。これが民放なら2000万円超えの金額になるんです」(放送作家)
超多忙なスケジュールにも関わらず、紅白の司会を受けた内村。芸人魂を垣間見たような気がする。