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橋下徹が「国盗り」へ照準を合わせた来夏衆参W選挙出馬(2)

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提供:週刊実話

 さて、今後の最大の焦点は、橋下大阪市長の動きだ。
 全国紙在阪記者が言う。
 「今年5月の『大阪都構想』の住民投票の際は、敗れたものの憑き物が落ちたように、半ば嬉々として市長引退宣言をしていた。今思えば、途中で市政を投げ出し国政に進めば猛批判を受ける。しかし、住民投票の敗北責任で辞任すれば誰のそしりも受けず“次のステップ”に進める読みがあったのでしょう」

 フタを開ければ開票後即当確で維新が圧勝した大阪W選挙。「大阪都構想」の住民投票で敗北した橋下市長は息を吹き返した形だが、それもシナリオ通り−−。来夏に向けて可能性の出てきた衆参W選挙を機に、一挙に“ポスト安倍”に照準を合わせることになるのか。
 本誌は機会あるごとに橋下氏と周囲の動向を詳述してきたが、そのポイントをまとめるとこうだ。

 ●「大阪都構想」に敗れ市長引退宣言と維新代表辞任。新代表に就任した松野頼久氏は安倍寄りの姿勢から大きく舵を切り、岡田克也民主党代表らと野党連合を模索、極秘会談を重ねる。
 ●危機感を抱いたのが安倍首相や橋下市長。6月14日夜、都内虎の門ヒルズ内ホテルで安倍首相、菅義偉官房長官、橋下氏、松井氏の4首会談を行い、そこで松野維新解体ストーリーと橋下新党設立が話し合われる。
 ●同時にこの会談で橋下氏は、安倍首相らから先々の国政出馬を要請され否定せず−−。

 一連の動きを知る橋下氏側近が、当時の状況も踏まえ、こう述懐する。
 「橋下新党が立ち上がり、橋下が代表になれば再び旋風が巻き起こって大阪W選挙で勝てる自信はありました。それを裏付けるように、新党宣言後の9月の東大阪市議選では、大阪維新は8人擁立し全員当選。その時点で、6月の安倍・橋下らの会談の読み通りのストーリーとなってきた」

 ところが、その当時と少しシナリオを書き換えなければならない事態が生じる。
 某エコノミストが語る。
 「安倍政権の支持率を支えるのは、株価2万円前後の景気です。しかし今、中国経済の凋落で日本の景気も不安定。アベノミクスに陰りが見え始めた」

 そこで安倍首相は、来年後半に支持率が急激に落ちる可能性も想定し、それ以前の来夏、衆参W選挙を狙う可能性が極めて高くなっている。これが前述した、安倍首相が橋下氏の“裏支援”で10月前後に関西公明・学会幹部と密会し、来夏の衆参W選挙を匂わせた話につながるわけだ。
 橋下氏側近が言う。
 「そうなると橋下は、新党代表で衆院選出馬は必至。6月の会談で安倍首相らの国政出馬要請に橋下が積極的でなかったのは、参議院選だったため。国政への常道として首相は衆院議員からの選出。テッペンを目指す野望がある橋下にすれば、参院出馬後に鞍替えは面倒な話ですからね。しかし、ここへきて衆参W選挙が現実味を帯び、来夏に“衆院議員・橋下徹誕生”は確実となってきた」

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