「使い込むと疲れがたまるタイプ。前走のジャパンCでは背腰に疲れが出ていて、状態はそれほど良くなかった。菊花賞と同じ状態で使えていたら違った結果になっていたはず」と東田助手は振り返る。
昨暮れの有馬記念も腰の疲れで自重し、その後は放牧へ出された。そのかいあって心身ともにリフレッシュ、2月14日に栗東へ帰厩してからは元気いっぱいの動きを見せている。
「休養前に比べると、馬体がひと回り大きくなって帰ってきた。横に幅が出てきた」と同助手は充実ぶりに目を細める。
明け4歳となって心身ともに成長した今年は昨年以上の飛躍を誓う。
「休ませて状態は良くなっているし、何よりここは今年を占う重要なレース。それだけに休養明けでも期待しているんだ」
この後には天皇賞・春に出走を予定。古馬の頂点の座を手中に収めるためにも、ステップレースで不様な競馬はできない。
【最終追いVTR】坂路で800メートル52秒6→39秒3→13秒2。休養明けの割には、馬体は細く映るほどすっきり。対照的にフォームは実に力強く、追い出してからも抜群の反応でしっかりと脚を伸ばした。前哨戦とは思えないほど、体は仕上がりきっている。