「生き人形」。この名前に聞き覚えがある人も多いだろう。生き人形とはタレントの稲川淳二氏の十八番される怪談話のひとつで1970年代に稲川氏が役者として参加した舞台にまつわる話である。舞台は精巧に作られた女の子の人形を使うというもので、稲川氏をはじめ舞台に関わった人物が発狂、または謎の死を遂げる、特集したテレビ番組で怪現象が発生するなどの不思議な現象に巻き込まれていく、というのが大まかなストーリーだ。
あまりに危険な話のため稲川氏本人もよっぽどのことがない限りライブでかけることがないという。現在、この生き人形はすべて行方不明、または紛失しているというのが怪談マニアの間で定説であったが、なんと恐怖の「生き人形」はひっそりと生き残っていた? という情報が山口敏太郎事務所へ飛び込んできた。そんな衝撃なニュースを裏付ける写真がこちらである。わかりづらいがこの赤丸で囲っているのが生き人形の近影とされるものである。
かつてこの舞台で操演を担当したという大原氏は長年に渡り生き人形のひとつ(人形は舞台用に何体か作られていた)を管理していた人物で、今回紹介している写真は実際に大原氏が所有していたものである。大原氏によるとこの人形は制作時に「ソーニャ」という名前を付けられていたという。
大原氏はソーニャを自らの手で管理を行っていたが、管理してからというもの不思議なことが頻繁に起こっていたという。その後、さまざまな事情があって大原氏はソーニャを手放すことになり、とある友人の男性に管理をお任せしていたという。
しかし、現在この人形は現在行方不明であるという。大原氏によると預かっていた男性の自宅は解体屋によってなんの断りもなしに解体。同時にソーニャも行方がわからなくなってしまったというのだ。現在、大原氏は「生き人形=ソーニャ」の捜索を続けているのだが、現在有力な手がかりほとんどはないという。
大原氏の話ではソーニャが公の場に登場したのは、昨年2013年5月に大原氏が主催したライブが最後(ソーニャ自体、数十年ぶりの舞台出演であった)で、この時のライブの模様は映像に記録されているのだが、映像を預かっていたカメラマンは突如として連絡がとれなくなりビデオ映像も行方不明になってしまった。 大原氏は「このビデオに何か手がかりが写っているのではないか?」と語っており、ソーニャとともにビデオの行方も捜索中だ。
今回の大原氏のインタビューの模様はネットラジオ「山口敏太郎の日本大好き」で公開中である。
この赤丸で囲った人形を見たことがある方、または情報や記録テープをご存知の方はぜひ山口敏太郎事務所へ情報をお寄せいただきたい。
写真提供:大原三千家
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
【参照動画】
緊急SP 稲川淳二氏の十八番「怪談・生き人形」関係者独占インタビュー! 「山口敏太郎の日本大好き」#67
https://www.youtube.com/watch?v=x6X5wI9ttXo