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草むらに遺棄された16歳女子高生、ナイフを準備して待ち合わせた謎の人物とは?【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2004年6月20日、茨城県岩井市(現・坂東市)で警察に「財布をすられた」と2度電話をかけていた女子高生が何者かに絞殺される事件が発生した。警察に電話をかけてからわずか1時間、彼女の身に一体何があったのか。スリランカ人の彼氏、直前に購入したナイフ、事件はいくつかの手掛かりを残したまま現在も未解決のままだ。

 この日、当時16歳の女子高生Aさんは午前0時頃から外で1人の女友達と遊んでいた。ファミリーレストランで食事をして、公園やコンビニで話しながら時間をつぶしていたという。午前4時頃に友達と別れ、Aさんは一人でコンビニに入っていった。

 コンビニでは、おにぎりと缶コーヒーの他に、ナイフ付き工具を購入。午前5時頃、コンビニ店内にある棚の前で座り込んでいたAさんは店員に注意されて退店した。

 それから45分後の午前5時45分頃、Aさんのプリペイド携帯電話から警察に通報が入った。声の主はAさんで、財布をすられたので最寄りの警察署の電話番号を教えて欲しいという内容だったため、警察は最寄りの警察署の電話番号を教えて通話を切った。その1時間後に茨城県の利根川近くにある排水路脇の草むらで倒れているAさんを通行人が発見した。発見された時点では息はあったものの、その後搬送された病院で死亡が確認。死因は首を絞められたことによる窒息死であった。

 警察への通報からわずか1時間に何が起きたのか? Aさんは午前5時頃にコンビニを退店した後、1キロ離れた別のコンビニに向かったのではないかと当時のニュース記事で報じられていた。理由として2つ。1つは1キロ離れたコンビニでAさんの自転車が発見された事。2つ目はこのコンビニで寝そべっているAさんらしき姿が目撃された事。また、このコンビニは午後11時で閉店するため、Aさんは誰かと待ち合わせをしていたのではないかと当時のニュースでは報じられた。事前にナイフ付き工具を購入していた事から、待ち合わせをしていた人物に会う前にトラブルを予想し、護身用に持っていたものではないかという可能性も考えられている。

 待ち合わせ相手は一体誰なのか? 当時、容疑者として浮かび上がった人物が2人いた。一人目はAさんの交際相手であった当時36歳のスリランカ人男性。この男性は、Aさんが発見された2日後の22日、「Aさんに携帯電話を買ってあげたのは自分だ」と警察に出頭している。この男性が不法残留だったため、その場で逮捕。殺害への関与も疑われたが男性は否定し、後に犯人でないことが警察の捜査で判明した。

 二人目はAさんの当時18歳の元カレと言われていた男だ。事件当日職場を無断欠勤しており、事件から2日後以降行方をくらませていた。しかし、その後男性は取材に訪れた記者達からの質問に答え、Aさんとは面識がないこと、失踪は偶然と事件への関与を否定。

 結局、現在に至っても犯人は見つかっていない。

 Aさんは何を考えてナイフを用意したのか。無人のコンビニで待ち合わせた人物は犯人なのだろうか。

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