まさかのサプライズに後楽園ホールがどよめいた。
かねてから両国大会へ長州の出場を要請していた西村は「我々は無我タッグで長州力とやりたい」と征矢との師弟コンビで試合に臨むことを決意。この日の第4試合終了後、30日に行われる両国大会の追加カードとして西村&征矢VS長州&越中が発表された。
全日マットでは初となるレジェンドタッグ結成に、1650人の観客からは「オォー」という驚嘆の声と拍手が起こり、期待の高さをうかがわせた。
だが、遺恨深まるばかりの西村にとってみれば、そんなことは関係ない。
「2000年に(ガンから)復帰して、対立していた長州政権のナンバー1とナンバー2ですよ。かみ合った試合になるとは思っていません」とズバリ。
さらに「言うなれば、共産主義と民主主義、陰と陽、水と油…。交わることは決してありません。相手を理解できるわけもないですし、向こうから理解してほしいとも思いません」と歩み寄る気は一切ない。
タッグパートナーの征矢も「西村さんに迷惑かけないようにトレーニングして、長州力を倒したい」と革命戦士狩りを宣言した。
無我か、それとも長州イズムかその答えは両国大会で明らかになりそうだ。
◎みのる 武藤“祭”ブチ壊す
三冠ヘビー級選手権&武藤敬司デビュー25周年スペシャルタッグマッチ、両国大会ダブル前哨戦は、みのる&高山善廣が武藤&諏訪魔と時間切れ引き分けに終わった。
試合後、みのるは「武藤! オレの足折れるもんなら両国で折ってみろ。お前の右腕も、船木の首もオレがもらう」と挑発。 さらに「アニバーサリー祝ってやるよ。武藤はタコ(社長)だから海鮮料理かたこ焼きか。でも、GURENTAIは五ツ星レストランだから腐った食材は出せないな。両国でオレたちGURENTAIが乗っ取ってCDデビューだな」と勝手に決めていた。