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“迷プロファイリング”が話題だった 田宮榮一さん死去 この時代必要な視点

 元警察官でテレビコメンテーターとして活躍した田宮榮一さんが、2月16日に亡くなっていたことがわかった。85歳だった。田宮さんは中央大学卒業後、警視庁に入庁、捜査一課課長、新宿警察署長、警察学校校長などを歴任。退職後は、テレビのコメンテーターとしても活躍した。

 田宮さんといえば、ネット上でも話題になった、犯人像のプロファイリングでの“迷推理”が話題になった人物である。
 「有名なコメントとしては、“のりピー”こと酒井法子が2009年に行方不明になった時に、逃亡先の候補として『酒井容疑者は山梨県を含む関東・東北・中部・北陸、または近畿・中国・四国、あるいは沖縄・北海道、もしくは海外に逃亡』と発言。また、別の事件では、犯人の年齢層を『犯人は10代から30代、もしくは40代から50代かそれ以上の男もしくは女』と挙げるものです。その、どうとでも言えるプロファイリングは『犯人像を60億人までに絞り込む』とも揶揄されました」(芸能ライター)

 だが、これにはれっきとした理由があるようで、田宮さんは「犯人像を絞り込むと、視聴者が先入観や予断を持ってしまい、その結果として捜査機関へ寄せられる情報が偏ると、捜査の妨害になってしまうため」と説明している。これは的を射ていると言えよう。

 「先ごろ『緊急!公開大捜索’18春』(TBS系)に出演した、見ず知らずの男性に17年間監禁されていた推定20代の男性が出演し、29年前に徳島県で4歳で失踪した少年に顔が似ていると話題になりました。これを受け、徳島県警が失踪した少年の両親とのDNA鑑定実施を発表するも、一旦取り下げとなり、何か裏があるのではと炎上しました。しかし、実際は時間をずらしてDNA鑑定は実施され、『親子関係は認められない』と結論が出されています。田宮さんの言うように、慎重な捜査を続けるには、余計な憶測を招く情報の流布は慎むべきなのかもしれません」(前出・同)

 ネット上にフェイクニュースがあふれる今のような時代にこそ、田宮さんの視点は必要なのかもしれない。

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