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中日・根尾昂、二軍で実績なく一軍の試合に強行出場し疑問の声 「客寄せパンダにされている」と批判も

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 13日・ナゴヤドームで行われたプロ野球オープン戦・中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦にドラフト1位の新人・根尾昂が出場。その起用方法に疑問の声が相次いでいる。

 根尾は12日に行われたウエスタン・リーグ春季教育リーグ・ソフトバンク戦で7打席目にして初ヒットを放つと、電撃的に1軍昇格が決まる。そして13日の阪神戦で途中7回からショートに入り、8回に打席へと向かった。

 阪神の石崎剛を相手に、根尾は追い込まれた挙げ句、鋭いチェンジアップに対応できず空振り三振。ほろ苦いデビューとなった。なお、根尾は14日の試合にも出場する予定だ。

 自主トレでの故障もあり、現在のところ前評判通りの結果を残していない根尾。同じ高卒ルーキーの広島・小園海斗や同じ大阪桐蔭のロッテ・藤原恭大がオープン戦で活躍している現状で、「大丈夫なのか」「即戦力ではなかったのか」という声も聞こえてくる。中日では藤王康晴(引退)や堂上直倫など、高い期待を受けた地元出身のドラフト1位指名選手が活躍できないというジンクスもあるだけに、不安の声があるのも当然だ。

 スポーツライターは根尾の出場についてこう語る。

 「本来ならじっくりと二軍調整するべきですが、地元メディアの期待は凄まじく、本拠地オープン戦の客寄せにされた感がある。特に、今の中日は松坂が離脱し、客を呼べる選手が根尾しかいない。『雰囲気に慣れさせる』と言ってますが、要は営業的な判断でしょう。特に名古屋圏のメディアは、ドラゴンズの話題を欲しがりますから。

 二軍で大して打ててないにもかかわらず、試合に出すのは営業的には良いでしょうが、下で(結果を)出しているのにもかかわらず、上に上がれない選手は面白くないと思います」(スポーツライター)

 さらに、根尾の今後について前出のスポーツライターはこう見る。

 「実力は高いものがありますが、カメラを常に向けられることにストレスを感じているかもしれません。13日のスポーツニュースでは、球場入りからテレビカメラを向けられ、試合後には高卒ルーキーにもかかわらずインタビューを受けていて、心が休まる暇がない。

 さらに、ドラゴンズの宣伝活動にも起用されていて、既に広告塔の役割もやらされている。性格の真面目な根尾だけに断れないのでしょうが、客寄せパンダではなく、プレーに集中したいと思っていることでしょう。

 育成の上手い日本ハムが吉田輝星を過度に持ち上げず、じっくり二軍で育てているのとは実に対照的。そもそも高卒ルーキーをメディアに引っ張り回して注目選手にするのは、営業的には正しいのでしょうが、選手育成にはデメリットしかありません。野球に集中させてもらえない中日に指名されたことを後悔しているかもしれませんよ」(スポーツライター)

 その能力は誰もが認めている根尾。才能を摘まないよう、じっくりと育ててほしいのだが…。

取材・文 櫻井哲夫

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