視聴率調査を実施するビデオリサーチ社では、録画番組の再生視聴(タイムシフト視聴)についての研究を進め、昨年10月より、関東地区の視聴率調査仕様に準じたタイムシフト調査を開始。7月に初めて、3月31日〜6月29日でのタイムシフト視聴(放送日に加え、翌日から7日内の番組再生視聴)の調査結果を公表した。
そして、この度、6月30日〜9月28日でのタイムシフト視聴が多い番組トップ50を発表した。調査は、関東地区に居住する300世帯(約800人)に対して実施された。連続ドラマのように、複数回放送された番組は期間内における全放送回の平均値となる。
その結果、録画再生視聴率でも、断トツのトップとなったのは、「HERO」で12.3%。2位は上戸主演の不倫ドラマ「昼顔〜」で7.8%。3位は「地上波初ディズニーSP映画 レミーのおいしいレストラン」(TBS/7月6日)で6.8%。「レミー〜」のリアルタイムでの視聴率は7.7%と低かった。
以下、4位=「マルモのおきてスペシャル2014」(阿部サダヲ、芦田愛菜、鈴木福主演/フジ/9月28日)=6.4%、5位=「妖怪ウオッチ」(テレビ東京/金曜日)=6.3%、6位=「家族狩り」(松雪泰子主演/TBS/金曜日)=6.2%、7位=「ST赤と白の捜査ファイル」(藤原竜也主演/日本テレビ/水曜日)=5.9%、8位=「ペテロの葬列」(小泉孝太郎主演/TBS/月曜日)=5.7%、9位=「金田一少年の事件簿N(neo)」(山田涼介主演/日本テレビ/土曜日)=5.6%、10位=「若者たち2014」(妻夫木聡主演/フジ/水曜日)=5.4%、11位タイ=「HERO」(映画版=フジ/6月30日)=5.3%、11位タイ=NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日)=5.3%、13位=NHK連続テレビ小説「花子とアン」(吉高由里子主演/月〜土曜日)=5.2%の順となった。
そのなかで、「家族狩り」「ペテロの葬列」「若者たち2014」はリアルタイムでの全話平均視聴率は1ケタ台と低調だったが、録画再生視聴率は良かったというデータが出た。
同社では15年1月に、タイムシフト視聴のデータ提供を開始する予定。この運用が本格的にスタートすると、“真の視聴率”が明らかになる。
(坂本太郎)