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北朝鮮騒乱 金正恩「暗殺未遂」クーデター(1)

 北朝鮮に不気味な風が吹き始めた。金正恩第一書記の消息が、9月上旬から途絶えていることが大きな話題を集めてきたが、ここにきて国際社会を揺るがしかねない“一大人事”が報告されたからなのだ。
 外務省関係者が言う。
 「実は、韓国の脱北者団体が北から得た情報として、金正恩が心臓血管系統の疾患と肝機能の低下で脳に軽い麻痺が出ていることを報告。同時に正恩不在の間、秘書室長を務める金与正(キム・ヨジョン)が国務代行に決定し、9月6日に緊急労働党政治局会議を開いたことを伝えたのです」

 この驚愕のトップ人事で、突如、脚光を浴びた与正氏は金第一書記の実妹。今年3月9日に行われた代議員選挙時に、「投票所を視察する金正恩に付き従う美女」として表舞台に登場したが、以来、その動向が注目されてきた人物なのだ。
 「代議員選挙の際に与正は、崔竜海朝鮮人民軍総政治局長(当時)ら随行団の最後尾にいたが、その後は国営美女楽団の演奏会にも正恩夫妻と出席。秘書室長として、正恩の日程管理やファッションコーディネートまでしていることが判明した。さらに、昨年に米国のプロバスケット選手、デニス・ロッドマンを訪朝させたのも彼女の手腕だったことが発覚し、米国政府を驚かせたほどなのです」(前同)

 また、北朝鮮ウオッチャーが解説する。
 「年齢は25歳と26歳の2説あるが、幼少時に欧州への留学経験があり、英仏語もペラペラ。兄妹中で最も頭がいいと評判で、『男だったら、間違いなく金正日の後継者だった』との逸話がある。また、金第一書記に唯一、物が言える人物といわれ、3月の選挙時には党幹部らが代議員に推薦したが、金第一書記が『まだ早い』と一蹴し、秘書室長に収まった。副部長級のこの役職を得てからは、金体制を陰で支える実力者とみられていたのです」

 だが、いかに副部長クラスといえども、突如行われたこの代行人事はあまりに不可解。そのため韓国公安筋には、同国の内情を伝える恐ろしい情報が飛び交っているのだ。
 「党やこの人事を伝えた脱北者団体は、与正を北朝鮮のナンバー2と持ち上げているが、北の根っこは韓国と同じ男尊女卑で、女を代行に就けることなど通常あり得ない。これは党と軍部が主導した傀儡政権ともっぱらなのです。実際、北朝鮮がこの人事を断行しなければならなかった理由も、不確かながら我が国には寄せられているのです」(韓国公安関係者)

 この人物によれば、その理由として急浮上しているのが、他ならぬ「金正恩第一書記の暗殺未遂説」だというのである。

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