となれば、今年も当然、当日14時30分から生放送される敗者復活戦も注目せざるをえない。辞退した南海キャンディーズとアルコ&ピースを除き18組が残っているが、そのなかにはすでにテレビタレントとして活躍中の三四郎、メイプル超合金、ジャルジャルなども名を連ねている。そんななか、唯一の兄弟コンビがミキだ。大阪のよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する2人である。
ともに京都府出身で、兄の三木昴生がツッコミ、弟の亜生がボケ担当。結成5年目の今年はまさに当たり年で、『第1回上方漫才協会大賞』で新人賞を受賞、『第46回NHK上方漫才コンテスト』で優勝している。さらに、全国区の生放送初出演となったフジテレビ系“27時間テレビ”内の企画「笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI」の初回大会で、まさかの優勝。地元・関西でも売れていない若手が、ミラクルを起こした。
そんな2人に待ったをかけたいのは、同じよしもと大阪に籍を置く、吉田たち。ミキより先輩で、兄弟コンビの上をいく双子というのが大きな武器だ。今年がデビュー10年目。ネクタイが青色なのが兄で、赤色が弟。2人そろって小学生から高校生までサッカー部だった。
他事務所で、関東を拠点にしている兄弟コンビでは、勝又が有名。こちらはモデル・女優を多く抱えるオスカープロモーションに所属。ani(勝又伸悟)と弟(誉文)という芸名に変えて、漫才よりコントを主としている。父は、現役時代の千代の富士貢の主治医。脱臼癖を克服した名医として有名だ。
プロダクション人力舎に所属する本田兄妹は、兄妹コンビ。ひでゆきは兄で、ツッコミ担当。女子のお色気プロレスであるキャットファイト組織・CPEの専属レフェリーも務めている。妹のあやのは、元引きこもり。そんな妹を外に出すきっかけで、“M-1”に挑戦。そのまま芸人の道に進んだ変わり種だ。
“M-1”覇者で兄弟コンビといえば、初代(01年)王者の中川家ただ1組。兄弟漫才師が多くはいないため、チャンピオンになる確率も当然低いが、ミキが今年、大きくリード。このなかから第二の中川家は現れるか!?