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リアル兄弟漫才師は第二の中川家になれるか

 4日の日曜日、いよいよ『M-1グランプリ2016』が開催される。昨年は、同日午後に行われた敗者復活戦を制して決勝戦に勝ち進み、そのまま優勝したトレンディエンジェルがキングに輝いた。今年の大活躍は、いわずもがなだ。さかのぼれば、07年大会でも、当時はまったく無名だったサンドウィッチマンが敗者復活戦から優勝するという、初の快挙をなしとげている。

 となれば、今年も当然、当日14時30分から生放送される敗者復活戦も注目せざるをえない。辞退した南海キャンディーズとアルコ&ピースを除き18組が残っているが、そのなかにはすでにテレビタレントとして活躍中の三四郎、メイプル超合金、ジャルジャルなども名を連ねている。そんななか、唯一の兄弟コンビがミキだ。大阪のよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する2人である。

 ともに京都府出身で、兄の三木昴生がツッコミ、弟の亜生がボケ担当。結成5年目の今年はまさに当たり年で、『第1回上方漫才協会大賞』で新人賞を受賞、『第46回NHK上方漫才コンテスト』で優勝している。さらに、全国区の生放送初出演となったフジテレビ系“27時間テレビ”内の企画「笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI」の初回大会で、まさかの優勝。地元・関西でも売れていない若手が、ミラクルを起こした。

 そんな2人に待ったをかけたいのは、同じよしもと大阪に籍を置く、吉田たち。ミキより先輩で、兄弟コンビの上をいく双子というのが大きな武器だ。今年がデビュー10年目。ネクタイが青色なのが兄で、赤色が弟。2人そろって小学生から高校生までサッカー部だった。

 他事務所で、関東を拠点にしている兄弟コンビでは、勝又が有名。こちらはモデル・女優を多く抱えるオスカープロモーションに所属。ani(勝又伸悟)と弟(誉文)という芸名に変えて、漫才よりコントを主としている。父は、現役時代の千代の富士貢の主治医。脱臼癖を克服した名医として有名だ。

 プロダクション人力舎に所属する本田兄妹は、兄妹コンビ。ひでゆきは兄で、ツッコミ担当。女子のお色気プロレスであるキャットファイト組織・CPEの専属レフェリーも務めている。妹のあやのは、元引きこもり。そんな妹を外に出すきっかけで、“M-1”に挑戦。そのまま芸人の道に進んだ変わり種だ。

 “M-1”覇者で兄弟コンビといえば、初代(01年)王者の中川家ただ1組。兄弟漫才師が多くはいないため、チャンピオンになる確率も当然低いが、ミキが今年、大きくリード。このなかから第二の中川家は現れるか!?

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