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小栗旬が『ゴジラ』に出演! 知られざるハリウッド進出俳優の明暗

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小栗旬

 11月12日、俳優の小栗旬が2020年5月22日に北米で公開される映画『ゴジラVSコング(仮)』に出演することが明らかになった。小栗は本作がハリウッドデビュー作となり、映画の撮影は今年11月〜19年3月にかけて海外で行われ、日本での公開も2020年内に行われる予定だという

 今回、小栗が『ゴジラ』最新作へキャスティングされた理由は、監督のアダム・ウィンガードによると、彼が主演した日本映画『クローズZERO』シリーズおよび『銀魂』シリーズでの演技を高く評価し、このたびの起用に繋がったとされている。

 ハリウッド版『ゴジラ』としては、渡辺謙に続く日本人俳優の抜擢ではあるが、一部では小栗のキャスティングにはファンの間で不安の声もあるという。

 小栗は日本国内では確かに「スター俳優」のひとりではあるが、海外作品での活動経験は皆無だ。また、決め手となった作品である『クローズZERO』も『銀魂』も元は漫画作品であり、これらの作品で小栗は常にオーバーな演技を要求されていた。そのため、今回の『ゴジラ』出演は「怪獣に襲われる役?」「チョイ役など僅かな出番しか与えられなそう」といった心配の声が相次いでいる。

 現に、2014年に公開された『GODZILLA ゴジラ』(監督:ギャレス・エドワーズ)では、日本人俳優の宝田明の出演シーンが、プロデューサーの判断によりカットされてしまうという「悲劇」があった。

 宝田は1954年版『ゴジラ』の主演俳優であり、宝田のキャスティングは「これまでのゴジラの歴史を継承したい」というギャレス監督の強い思い入れもあり、映画クランクイン時のファーストカットを飾ったのだが、上映尺などの問題もあり宝田の出演シーンがすべてカットされてしまったのだ。ハリウッドでは最終的な編集権限はすべてプロデューサーにあり、「宝田のシーンは不要」と判断してしまったため「幻の出演シーン」となり、ギャレス監督が宝田に謝罪するという事態となっている。

 このようにゴジラに縁の深い宝田ですら、無慈悲な出演カットがあり得るハリウッド版『ゴジラ』の現場。果たして小栗の出演シーンはどの程度になるのか、気になるところである。

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