いかがだろうか。この生物は首が長く、顔にはクチバシのようなものが付いており鳥のような姿をしている。モノクロ写真のため色こそわわからないが、深い毛が体中に生えているらしく、鳥に例えるならばニュージーランドに生息する「生きた化石」のキーウィに似ている。しかしキーウィにしては顔つきが凶暴で体も大きい。誠に奇っ怪なこの生物、正体はなんなのだろうか?
作家・オカルト研究家の山口敏太郎氏はこの生物について「鳥に近い謎の生き物」として考えているという。理由としては鳥独特の足の形をしており(外側に向けて曲がっている)、まず哺乳類の類ではないという。また山口氏は「前方には足ではない小さい手のようなものも付いているように視える。また、尻尾も鳥とは違うものである。もしかすると古代に生息していた翼竜のような存在ではないか」とも推測している。
翼竜は鳥のような見た目こそしているが、実はアパトサウルスのような歴とした爬虫類であり、翼部分には小さい手が生えていたとされている。
かつては筋力が足りず羽ばたいて飛ぶことはできなかったとされる翼竜であるが、最近ではむしろ空での活動がメインで陸上での生活はほぼ不可能だったと推測されている。そのため陸地を歩くときは非常に不格好な姿となり、この生物のように非常にアンバランスな姿をしていたのではないかと山口氏は語っている。
また、こちらは伝説の生物ではあるが悪魔の一種である「アモン」は鳥(ふくろうが多い)の顔に蛇のような尻尾が生えている。鳥のような頭、そして蛇のような尻尾はこの生物にも見受けられる。
果たして、アフリカに現れたこの生物は翼竜の生き残りなのか、現代に蘇った悪魔だったのだろうか…。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)