そうなると、このレースの傾向を考慮すると、前で残るとしたらタニノフランケルが濃厚と言わざるを得ません。産駒で言えば、史上最強馬と言われた14戦全勝(うちGIを10勝)のフランケルと、牝馬で64年振りに日本ダービーを勝ったウオッカの仔で、超が3つぐらい付く良血馬なので、産駒で見れば前残り一択なのですが、成績を見ると不安になります。何れにしても、このレースの傾向としては、前残りが馬券に絡む可能性の高いので、このタニノフランケル、アルアイン、ダノンプレミアムは要注意です。
それに加えて、実績馬達のリスグラシュー、モズカッチャン、ペルシアンナイトが差し切れるかというレースに見えますが、4連勝中のエアウィンザーがいます。角居厩舎でタニノフランケルと同じ厩舎です。騎手も前残りの上手さが光る武豊騎手です。もしかしたらタニノフランケルに行かせすぎないように、その後ろで後方をガードする作戦を取るかもしれません。そうすれば、セントライト記念の時の様に、タニノフランケルが大逃げするような事にならなければ、最後の直線で少し脚を残せるかもしれません。
もし、エアウィンザーが2、3番手から最終コーナーで少し外に膨れるように、後方勢を牽制できれば、大外は想定以上に外に膨れて回されるので、リスグラシュー、モズカッチャン、ペルシアンナイトがギリギリ届かないかもしれないです。中京は東京より直線が短いので、コーナーを回ったら直ぐに追い出さないと加速が間に合わず、前が残りやすいのかもしれません。
角居厩舎は、ウオッカの仔であるタニノフランケルには、本来の実績を残したいと言う思い入れもあると思います。そして、前残りしやすい左利回りで、チャンスだと思っていると思います。このレースには空気を読まないルメール騎手もいません。勝ちに貪欲なデムーロ騎手とA.シュタルケ騎手に追い出しをワンテンポ遅らせる事が出来れば、角居厩舎のワンツーも有り得ると思います。
ワイドBOX 5、8、10、1
ワイドBOX 11、7、5、12