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ヤクザのシノギと化したウナギ 記録的不漁のサンマも狙われる!?

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提供:週刊実話

 残暑が続き、ウナギでも食べて夏バテ解消といきたいところだが、相変わらず価格もうなぎのぼりだ。
「絶滅が危惧されているニホンウナギの稚魚『シラスウナギ』の価格高騰に歯止めがかからず、過去15年間で卸売価格と小売価格が2倍以上になっている。しかも流通量の約4割は出所不明の“密漁物”で、それが暴力団の資金源になっているんです」(漁業関係者)

 茨城県や静岡県でもシラスウナギ密漁に絡む暴力団関係者が逮捕されているが、最も過激なのは2016年に仲買人の事務所と元組員宅などに火炎瓶が投げ込まれる事件まで発生した高知県だ。昨年も、無許可でシラスウナギ買取販売会社を経営していた男を、高知県警が県漁業調整規則違反容疑で逮捕し、起訴。過去3年分の不法収益として、約6億2000万円を国税当局に課税通報している。

 「実際に密漁を行うのは一般人。元ヤクザや半グレが、不良グループの少年などを使って夜中にやる。ヤクザは、その密漁者から高額な場所代を取り、自分たちの組織の息がかかった闇の流通業者に卸させる。シラスウナギの密漁や不正流通は高い利益率の割に罰則が軽いため、高額課税によって犯行を抑止しようとしている」(捜査関係者)

 『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(小学館)の著書があるジャーナリストの鈴木智彦氏が言う。

 「異常なほど暴力団排除、コンプライアンス遵守が叫ばれている現代で、これほどブラックなマーケットが確立している業界も珍しい。長年、お目こぼし的な扱いだったものが、絶滅が危惧されて価格が高騰し、警察も本腰を入れざるを得なくなったのかもしれません」

 今年はサンマも記録的な不漁が報じられている。次なるシノギとしてサンマにシフトする恐れはないのか。

「ヤクザが密漁に絡めるのは、河口ですくい上げるだけのシラスウナギや、ゴムボートで出て潜るナマコといったレベル。しっかりとした漁船が必要なサンマなどには進出できない」(同)

 とはいえ、どちらも庶民の食卓から遠ざかりそうだ。

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