まずはフジテレビ系で8日(金)に放送のスペシャルドラマ。人気の浅見光彦シリーズ第36弾『鐘』。兄が自殺したと信じたくない松川慧美(高野志穂)とともに事件の真相を追うルポライターの浅見光彦(中村俊介)は今回「鐘」をめぐる連続殺人事件に巻き込まれる。昨年は他局で連続ドラマとして放送されていたが、イケメン俳優・中村俊介の浅見光彦はどっかのエロ男爵と違って爽やかで女性に人気。しかし、光彦が事件を追って四国や富山へ旅して回る「ご当地ドラマ」としての見せ場はどれも一緒だ。
翌日の9日(土)はおまちかね人気グループ嵐をまとめて持ってきたフジテレビ系『最後の約束』。武装した男たちに占拠された巨大ビルにたまたま居合わせた5人の男たち。彼らはその他数人と共に3億円の金の絡んだ事件の人質となってしまう。事態は、前代未聞の劇場型ビルジャック事件へと進展するが…。嵐のメンバーがそれぞれ、清掃員(大野智)、保険会社の営業マン(櫻井翔)、コーヒーショップの店員(相葉雅紀)、セキュリティーセンターの派遣社員(二宮和也)、バイク便のライダー(松本潤)に扮し奮闘。
そして、同番組の裏で強烈な光を発しているのが、名取裕子、宅麻伸の夫婦コンビが難事件を解決する大人向け大人気シリーズの『法医学教室の事件ファイル』(テレビ朝日系)。相変わらず長い今回のサブタイトルは、「女医VS水曜日の絞殺魔! 蟻の死体解剖が殺人トリックを暴く 砂糖+コーンスターチ殺意の合成」読んだだけではどんな内容なんだか想像もつかないが、テレ朝らしく連続強姦殺人事件とけっこうヘビーな事件らしい。
そして10日の日曜日に放送するのは、北川景子主演の実話ドラマ『筆談ホステス』(TBS系)耳が不自由な若い女性が、筆談でお客と温かい交流を重ね銀座NO.1ホステスになったベストセラー「筆談ホステス」のドラマ化。キレイ事並べても所詮不良少女がおミズで成功したお話。でも北川景子が演じる爽やかホステスさんは必見。主人公に手を焼く母を演じるのは田中好子。
TBSは翌日の11日(月)には菅野美穂主演の『Wの悲劇』。夏樹静子の人気推理小説のドラマ化だが、過去に薬師丸ひろ子主演で映画化された“女優バトルもの”とは全然違う脚本。菅野は推理もするらしい。こちらも裏番組がフジテレビ系の山下智久主演の『コード・ブルードクターヘリ緊急救命2』の第1話。これは強敵だ。『Wの悲劇』は菅野の他に真矢みき、中村橋之助、谷村美月、成宮寛貴、武田鉄矢など豪華な出演者を揃えている。
TBSはどうしても初回の『ハンチョウ』で集めた視聴者にチャンネルを回してほしくないらしい。