フィルは、2006年3月にオリアンヌ・セヴェイと離婚した際にひどく落ち込み、人生をそこで終わらせることも考えたが、ニコラス、マシュー、2人の一番幼い息子達のことを考えて思いとどまったと語った。
ローリング・ストーン誌のインタビューでフィルは、「銃で頭を撃ちぬいたりはしようと思わなかった。麻薬の過剰摂取とか、なにか痛みのないものをしようと思った。でも子供達のことを考えたら出来なかったよ」と話している。
1980年に離婚した妻アンドレア・ベルトレリとも息子サイモンを、1996年に別れたジル・タヴァーマンとは娘のリリーを儲けているフィル。イギリス人コメディアン、トニー・ハンコックの「多くの物事が頻繁に間違った方向に行き過ぎた」という一文を含んだ自殺メモが、その時自分の頭の中で何度も繰り返されたことも打ち明けた。
首のケガから一生ドラムを演奏出来ない状態のフィルは、最新アルバム『ゴーイング・バック』のプロモーションが終わった後、自分自身とソロ作品に対する批判に嫌気が刺したために音楽活動をやめることも考慮しているという。
オリアンヌと息子達の近くにいるため、現在スイス、ジュネーブ在住のフィルは、「時々、この“フィル・コリンズ”ってキャラクターの物語を出版しようと思うんだ。“フィル・コリンズ”は失踪したか、それともどこかのホテルの部屋で殺されて、世間は『フィルに何が起こったんだ?』って尋ねるんだ。そしたら他の人が『フィルは殺されたらしいんだ。まあ、そんなことはともかく、仕事に戻ろうぜ!』って言うんだけど。そんな感じかな」と話している。