新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアのメジャー3団体が中心となり、東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETER」を8月27日(土)東京・日本武道館(16時)で開催することが発表された。主催するのは、長年にわたり、プロレス報道に尽力してきた東京スポーツ新聞社。同興行では経費を除いた収益、グッズ売上金が被災地に義援金として送られる。
離合集散を繰り返すプロレス界では、団体間の交流こそあれ、メジャー団体が一堂に会したオールスター戦の開催は夢のまた夢であった。今回、震災復興の名の元にメジャー3団体が、ついにスクラムを組む。
プロレス界で開催されたオールスター戦は過去に1度だけ。79年8月26日に、日本武道館で、やはり東京スポーツ主催で開催。これには、当時、存在した新日本、全日本、国際プロレス(崩壊)が参加した。
同興行では、2度と見られないと思われていた、ジャイアント馬場(故人)とアントニオ猪木のBI砲が一夜限りの復活。アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シンと夢の対戦が実現した。その他、ラッシャー木村(故人)対ストロング小林戦や、ジャンボ鶴田(故人)&藤波辰爾(当時=辰巳)&ミル・マスカラスの夢のトリオ結成などで、ファンを熱狂させた。
あれから、32年の月日が経ち、待ち続けてきたファンの期待も高い。開催に当たり、全日本・武藤敬司社長は「この3団体がタッグを組んだ以上、10倍、30倍にもスケールアップした大会をやりたい」、ノア・田上明社長は「ファンが期待している試合をなるべく組みたい。多少、対抗戦などはやらせてもらいたい」と意欲。
また、3団体のチャンピオンは、「チャンピオン同士が組むのがいいと思う」(3冠王者・諏訪魔=全日本)、「お客さんが望むカードをやりたい」(GHC王者・杉浦貴=ノア)、「次につながるようなカードを期待します」(IWGP王者・棚橋弘至=新日本)と、それぞれが大会への思いを語った。
まさに、プロレスファンの悲願といえるオールスター戦。ファンの期待に沿えるようなマッチメークが望まれるところだ。
(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)