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「チリ人妻・アニータ」は今どうしてる? “11億円横領事件”から17年、真相が明らかに…

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 2日深夜、『じっくり聞いタロウ 〜スター近況(秘)報告〜』(テレビ東京)にライターなど、さまざまな顔を持つカルロス矢吹氏(以下、矢吹氏)が出演。2001年に発覚した“巨額横領事件”の報道で時の人となったチリ人妻、アニータ・アルバラードの近況を語った。

 アニータを有名にした“巨額横領事件”とは、青森県住宅供給公社の経理担当主幹だったアニータの夫が、1993年2月から2001年にかけて約14億5900万円を横領したとするもの。アニータは横領金額のうち約11億円を受け取り、約8億円を費やしてチリ・サンディアゴ郊外に豪邸を建てたとされる。そのため、夫が横領したきっかけはアニータにあるのではないかとの指摘を受けていた。

 同番組に出演した矢吹氏は、作家や日本ボクシングコミッション試合役員など、さまざまな顔を持つ流浪のライターとして知られる。矢吹氏は自身とアニータの関係性を説明した。チリで日本人向けのツアーガイドをしている矢吹氏の友人が、アニータのマネージャのような役割を担っていたという。約3年前、その知人からアニータを紹介してもらったことがきっかけで、取材ができるようになったと語った。

 また同番組で矢吹氏は、アニータは日本が不得意で、結婚した夫もスペイン語が話せず、夫婦間で意思疎通ができなかったと話した。矢吹氏は続けて、“(夫が)なんとかアニータの気を引きたくて横領をした”“それが(アニータが受け取ったと報道された)11億円だった”と、横領した金で豪邸を建てるアニータの奔放さを認めつつも、横領行為そのものはあくまでも夫の意向だったとの見解を示した。

 アニータの夫が逮捕された当時、テレビのワイドショーや週刊誌はアニータを“チリにプール付きの豪華邸宅を建てたチリ人妻”として批判的に報道。アニータ本人も「悪いことをした夫は許さなくてもいいから、私は許してほしい」と発言したこともあり、日本では悪いイメージが定着した。2007年にアニータが来日することを知ったお笑い芸人のナインティナイン・岡村隆史は、ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で「どのツラ下げて日本に来たんだ」「青森の人は、本当にかわいそう。全部、お金を持ってかれたんでしょ?コイツに。こんな奴がいるんですね、世の中には」と不快感をあらわにしたことも当時話題となった。

 一方、チリでは、突如として豪邸を建てたアニータに注目が集まり取材が殺到。9人の子どもを持つアニータは、日本で言うところの『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)のような番組『カーサ デ アニータ』を始め、人気が爆発。通常の平均視聴率が8%と言われているチリで、35%という驚異的な数字を叩き出す“お化け番組”となった。番組をきっかけに、アニータはチリ国内で人気タレントへの道を駆け上がっていった。とはいえ、どの国でも芸能界で安定したポジションを築くことは厳しいようで、徐々に仕事は減少。豪邸も青森県によって回収され競売にかけられた。矢吹氏いわく、現在アニータはチリのごく普通の一軒家で暮らしているそうだ。

 アニータはチリで“悪女”のようにテレビ関係者を手玉に取っているのではないか、と思う人もいるかもしれない。しかし、アニータが出演した番組の中には貧困層の子どもたちに資金調達しようと、富裕層に交渉して教科書や机を調達するという企画もあったそう。一方で、アニータは愛人との間に子どもはもうけているものの、横領事件を起こした夫との婚姻関係はいまだに解消していない。世間一般がイメージするようなアニータ像と違うエピソードもある。

 矢吹氏は、チリで昨年からアニータのテレビ番組が始まったことも明かした。アニータがチリの著名人に直撃し、聞きづらいことを聞くという番組だそう。アニータが過去の言動を反省しているかは定かではないが、日本でもチリでも“人の注目を浴びてしまう”ことは確かなようだ。

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