◎ホーカーテンペスト
何の気なしに函館芝コースのレコード一覧を見ていたら、1800mにボールドノースマン、2000mにサッカーボーイの名前を見つけた。ともに1988年8月、今から25年以上も前の記録だった。サッカーボーイは著名馬なのでさておくが、ボールドには、脚部不安で早期引退を余儀なくされた「未完の大器」的な記憶が残っておりセンチメンタルな懐かしさを覚えた。
さて、そのボールドノースマンのレコードが残る1800mが舞台の五稜郭Sだが、前走は、上がりの速い競馬となり6着に甘んじたホーカーテンペストを◎に推す。出遅れて0.4秒差まで挽回した底力は負けて強しの印象だった。現級完勝の実績に加え、一時のスランプからも完全に脱しており、このクラスでの安定感を考えると軸馬としての信頼度はメンバー随一だろう。自在味を増した今なら小回りコースも問題なく対応できるはずだ。
再度の昇級戦となるも、牝馬で滞在競馬は間違いなくプラスに働きそうなレッドセシリアが相手本線。他では、前走で◎と接戦のシベリアンスパーブ、函館得意なサクラボールド、3歳馬で斤量が魅力のエアアンセムあたりを。
【馬連】流し(6)軸→(5)(7)(9)(10)
【3連単】フォーメーション(6)→(6)(7)→(5)(7)(9)(10)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。