大谷が登場したのは、0-2とビハインドの場面の6回表。先発のボビー・ケッペル投手の後を継いで登板。2回30球を投げ、最速155キロで、1安打1四球3奪三振無失点で、上々の内容だったが、自軍は得点できず、0-2のまま、日本ハムが敗退した。
「0で抑えればチャンスはあるかなと思いました。抑えて、いい流れを持ってこられればと思った」という大谷は、「思ったより力を入れなくてもいい球がいった。走者が出ていても気にならなかった」と満足げ。
KOされてから初めての登板が負けている場面とあって、“敗戦処理”への降格とも思えるが、栗山英樹監督は「今日はダブル先発。勝っている場面でも投げさせていた」と、それを否定した。
当初、10日の千葉ロッテ戦での先発もプランされていたが、疲労の蓄積を考慮して回避した。打者としては、前半戦3割台をキープしていたが、ここに来て、急降下。打率は.269(9日現在)まで下がるなど、疲れがたまっていると判断されたのだ。
この日、先発のケッペルは右肩の故障から復帰したばかりで、まだ長いイニングを投げられないため、その後を“ダブル先発”として、大谷に託したのだ。
次週、日本ハムは日程上の都合で4試合しかなく、先発に余裕があるため、大谷は再び中継ぎ待機する可能性がありそうで、20日からの6連戦で先発する見込みとなるようだ。
「中継ぎの大変さが分かったので、先発ではより長いイニングを投げたい」と、話した大谷。次回、先発時には、その経験を生かしてほしいものである。
(落合一郎)