西野自身も「東京五輪エンブレム2020」のエンブレム募集に応募。応募総数1万4599点の中から最終候補4作品が8日、発表された。西野は最終候補の4作品に残ることはできなかったが、自身のインスタグラムで蝶のエンブレム案を公表。「日本の伝統工芸品『江戸漆器』の模様をあしらった蝶は、1つの胴体と4枚の羽の5つのパーツ(五大陸)が協力することで空に舞う様を表現しています」とデザインの詳細を説明した。
西野が自身のデザインを公表すると、ネット上では「素敵」「素晴らしい」「天才」などと絶賛する声が相次ぎ、西野も自身の公式Lineで「本当にありがとうございます」と感謝し、「頑張ってよかったです」と喜びを語った。
そして、西野は11日に更新した自身のブログで、「蓋を開けてみると、最終候補4作品は、おそろしく無難なデザインばかり。おそらく皆様方と同意見だと思いますが『悪くもないが、良くもなくて、超ツマンナイ』です」と痛烈に批評した。
しかし、「あれだけの人数に募集をかけて、あれだけの人数で選考したわけですから、『無難』という結論に至るのは当然です」と説明し、「選考基準に文句があるのならば参加しなければいいだけの話ですし、『全然つまんない』と言うのであれば、選考方法が決まった段階で声を上げるべきだと僕は思います。そもそも、近年の五輪エンブレムは恐ろしく無難なデザインばかりです。細かすぎる規定や利用前提があるので、当然と言えば当然でしょう」とコメントしている。
落選した西野自身は違和感を感じている部分があり、「もしかしたら、落選した作品の中に素晴らしいデザインがあったのではないか?」と指摘。そんな西野は今回のコンペに参加し、落選した者だけが参加できる「負けエンブレム展」の開催を発表した。