例えば、新宿から京王線で高尾まで350円、高尾から勝沼ぶどう郷駅へもたった950円の運賃なのが意外。同駅は甲府よりだいぶ手前の駅であり、うとうと居眠りでもしていたらあっという間に着いてしまう距離なのである。
同時に、この勝沼の地の第一印象は、非常に完璧な観光スポット、ということだった。
180種類のワインを試飲出来る(!)<ぶどうの丘>(甲州市の運営するワインカーヴ&宿泊施設)までの道すがら、まさしくぶどう畑の中を案内板に沿って歩いて施設まで行ける演出がうれしい。
その前に駅周辺で見られる、鉄道遺構類がまた圧巻なのだ。
例えば、駅前には旧駅のプラットホームの一部が保存してある。また駅から徒歩200m先には『旧・大日影トンネル』がそのまま残っている。要するに、隣はあずさなどがびゅんびゅん走っている位置関係で、1300mを超える距離のトンネルが現存しているのだ。しかも、このトンネルを30分かけて歩き通して遺産を体感してください、という見学方法を市が推奨している。
当然、中は真っ暗で男の筆者でもこわい。(笑)しかし、あえてこういったことを勧めているのがいい。
とてもアクティヴで印象的な体験が出来る近場スポット、それが勝沼だった。
さて、いよいよ施設に到着…暖かい!暖を取れてひと安心だ。
このワインカーヴの建物は、間接照明がとてもオシャレな雰囲気。それに従業員の皆さんもにこやかで、居心地がいい。お土産をしばし眺め、いよいよ試飲用の銀製容器・タートヴァンを1100円で購入。
試飲は、1日フリーパス方式である。何度でも地下のカーヴを出入り出来るし、ほろ酔いで抜け出して3Fのワインレストランを利用出来たりもする。
では、試飲してみようかーー。