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日本一の“総合笑社”よしもとが重要視するポイントとは

 今月20日にオープンしたよしもと幕張イオンモール劇場は、100年以上の歴史を誇るよしもとクリエイティブ・エージェンシーが、千葉県で初めて構える常設劇場。保有する劇場としては、じつに9館目にあたる。

 本拠地はやはり、大阪だ。メインは、笑福亭仁鶴や桂文枝(元三枝)といった、吉本興業の歴史を彩った大御所が上がると同時に、吉本新喜劇も毎日おこなわれている、なんばグランド花月(NGK)。その斜め前にあるのは、天竺鼠などが中心の5up(ファイヴアップ)よしもとだ。また、京都には、昭和の上方演芸を支えた、京都花月をリニューアルさせたよしもと祇園花月もあり、ここにはテレビでおなじみの有名人たちが連日、貴重なネタを披露している。

 いっぽう、東京に目を向けると、要となるのはルミネtheよしもと。ほか、パンサーなどが上がるヨシモト∞ホール、演劇もさかんな神保町花月、江戸演芸を継承しているよしもと浅草花月などがある。さらに、博多華丸・大吉やパンクブーブーなどを輩出した福岡支社の芸人のためには、九州で、あるあるYY劇場も構えている。

 よしもとは、お笑い事務所としては国内最古。養成学校も年々拡充しており、芸人はもちろん、作家や番組制作者、役者やミュージシャンなど、毎年多岐に及ぶアーティストを生んでいる。

 所属タレントは、およそ4,000人。社員に対するタレントの数がともなっていないことでも有名で、1人のマネージャーが複数人のタレントを担当するのが当たり前。裏を返せば、芸人よりマネージャーのほうが忙しいというわけだ。

 日本イチの“総合笑社”よしもと。難点は、末端でくすぶる芸人が、なかなかその才能をピックアップされない点。そして、その才能(ネタ)をテレビで発表できる機会が、依然として少ない点だ。これは、ネタで数字(視聴率)を稼げないという、業界全体の頭痛の種。こんな時代だからこそ、劇場が重宝される。ネタと腕を磨く場所=舞台こそが、芸人を腐らせない唯一なのだから。(伊藤雅奈子)

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