ある音楽関係者は語る。「いやあ、 エルヴィス・プレスリーの『マイ・ウェイ』が流れる中でステージに登場した裕也さんには度肝を抜かれましたよ。でも、音楽関係者はホッと胸を撫で下ろしたんじゃないですかね。なにせ、裕也さんの逮捕で暮れの『ニューイヤーロックフェスティバル』は中止になるんじゃないかと言われていましたからね。それくらい裕也さんの立場は重かった。ロックンローラーがロックで(鍵を勝手に付け替えて)逮捕されたなんて裕也さんは洒落っ気たっぷりに会見してましたけど、毎年恒例になっている年越しライブがやれないとなっていたら、正直笑えない関係者はいっぱいいたと思いますよ」
同会場は、内田主催で恒例となっている年越しライブ「ニューイヤーロックフェスティバル」の東京での開催地だ。1973年から37回を数える老舗のロックイベントだが、前出の関係者は続ける。「釈明会見をここ(博品館劇場)でやったのは、暮れもここでやるという、裕也さん側の意思表示だと思いますね。もしくは主催者側とのハナシがついたのか。ただ、ここ10年ずっと放送を続けてきたフジテレビの動向はどうか分かりませんが」
フジテレビは生中継こそなかったものの、深夜枠やCS放送などでライブの模様を放送してきた。「今年の放送なんて、裕也サンがライブのプロモーションで世界中を回るっていう内容で、ライブ映像というより内田裕也ドキュメンタリーみたいな映像でしたよ。いまのところ放映するかどうか不明ですが、意外に今年のほうが放送すれば視聴率良かったりして(笑)」(前出の音楽関係者)
釈明会見では「内田はヒット曲がなく、ロック歌手としてはたいしたことのない奴。ロックじゃなくフォークになってしまった」という内容の記事に「最も悔しかった」と語っていた内田。その屈辱を年越しライブで晴らすことができるか。