田口・小嶺両容疑者は22日、東京都世田谷区の自宅兼事務所で家宅捜索を受け、乾燥大麻所持による大麻取締法違反容疑で関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された。調べに対し、田口容疑者は「大麻は2人のもの」、小嶺容疑者は「私一人のもの」と供述の食い違いはあるもののそれぞれ所持を認めている。
スタジオでは大麻には幻覚や記憶障害を伴う中毒症状があることを紹介。これを受けて坂上は「先月、ロサンゼルスに行ったときに……最初サンタモニカのベニスビーチでのロケだったんですよ」と突然切り出した。そのロケで現地コーディネーターが“カリフォルニア州では大麻が合法化されて、ビーチにキマッちゃってる奴がいるんで、近づいてきたらちゃんとガードします”と坂上に告げたという。
ロケが始まると、“本当にキマッちゃってる奴”(大麻で興奮状態にあると思われる人)が現れたという。周囲がその人に退去を命じると素直に応じたそうだが、坂上は「そうじゃなきゃ本当にロケが止まるぐらいのことになる」と危険な遭遇だったと振り返った。その経験をもとに坂上は「ああいう人を見たら、大麻合法化なんてもってのほかだと僕は思った」「諸外国と安直に(日本を)一緒にしてほしくない」などと日本での大麻合法化に異を唱えた。
実際にアメリカでは2018年1月に一般の所持・販売が合法化されたカリフォルニア州をはじめ、10州で21歳以上に限り大麻の所持が合法化され、33州で医療用大麻が認可されている。
Twitterでは坂上のコメントに対し「大麻賛成派って絶対経験者だよね。恐い」「わざわざ大麻使わなくても日本はいい状況」「大麻が入手しやすい状況が問題」と同調する意見があった。その一方、「嗜好目的で法を犯した人をバッシングして炎上させる為に偏った情報を国民にばら撒くのってどうなの」などと、坂上をはじめ「バイキング」による大麻バッシングへの反発も見られた。
加えて「大麻で人に迷惑かける人はほぼいないけど、酒で人に迷惑をかける人は多いよな」「酒呑んで酔っ払ってる人間だって一緒だから」などの批判も。坂上自身、1995年に飲酒運転の末に車を電柱にぶつけ、警察車両とのカーチェイスを繰り広げて逮捕された過去がある。それを棚に上げて犯罪者を斬る彼の姿に違和感を覚えた視聴者もいるようだ。
今回、田口・小嶺両容疑者による大麻所持は決して許されるものではない。それを扱う情報番組の司会者としては当然の態度のように思えるが、坂上自身にも逮捕の過去がある以上は、自身を戒めながらコメントすることが求められているようだ。