担当するのは月〜木曜で、3月28日より出演する。「ZERO」の月〜木曜のサブキャスターといえば、昨年10月1日まで山岸舞彩さんが務めていたが、結婚による芸能界引退のため卒業。その後は、同局の久野静香アナが担当していた。小正氏の起用により、久野アナはニュース担当に替わる。
小正氏は実に異色の経歴をもつ人物で、83年5月17日生まれ、兵庫県宝塚市出身。東京大学1年に在学時には、「2003年ミス東大」、2003年度「Miss of Miss Campus Queen Contest」グランプリに輝く。その際の準グランプリは、巨乳&美人アナの杉浦友紀(NHK=上智大)で、小正氏の美貌がいかに際立っていたかがわかる。その後は、モデルとしても活動し、テレビやラジオにも出演経験がある。
07年3月、東大医学部健康科学・看護学科を卒業し、同大学院医学系研究科に進学。09年3月、同科修士課程を修了し、同4月にNHKに入局した。
初任地は新潟放送局で、夕方の報道番組「新潟ニュース610」などを担当。数回、全国ネット番組にも登場し、「美人過ぎる女子アナ」として、女子アナフリークが騒然としたことがある“伝説”の美人アナだ。
しかし、11年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに思うところがあり、12年7月いっぱいでNHKを退局。母校の大学院医学系研究科博士課程国際保健学専攻・国際地域保健学教室に籍を置き、福島で放射能の影響を研究しながら、医療従事者として、被災地の救援活動に当たった。
13年5月、獨協医科大学国際協力支援センター・国際疫学研究室に入り、14年より同研究室の助教を務めている。今回、3年8か月ぶりのキャスター復帰となる。
女子アナ・ウォッチャーのA氏は、「過去、『ミス東大』で、『ミス・キャンパス・クイーン』グランプリに選ばれた人は小正氏ただ一人しかいません。まさに才色兼備の最たる人物だったわけです。NHKに東大出身の女子アナは、ほかにもいますが、元『ミス東大』は小正氏だけ。NHKに残っていれば、次期エース候補であったことは間違いありません。福島での支援活動や、医科大の助教という経験を経て、既存のキャスターにはない視点があるでしょうから、コメンテーターとして招いた方が良かったのかもしれませんが…」と語る。
小正氏には、単に原稿を読むだけではなく、本格的な女性キャスター誕生の予感がある。その美貌ももちろん楽しみだが、局アナにはない見識の深さにも期待したい。
(坂本太郎)