◎サフランディライト
マテンロウボス、ピオネロ、アドマイヤスピカなど勢いの感じられる昇級組と、ミヤビジャスパー、エアアンセムなど重賞から自己条件に戻った馬たちが交錯してなかなか難解な一戦。この争いに、ワンパンチ足りずにこの条件にとどまっているものの、展開が向けば上位食い込みも十分に考えられる伏兵陣が加わり、さらに予想を難しくしている。どれが来ても不思議のないメンバー構成なので、馬券の切り口さえ当たれば妙味ある配当にありつけるのだが…。
軸馬に推奨するのは、近2走が案外な成績ではあるが、現級実績のあるサフランディライト。明けて7歳となり、さすがに伸びしろは見込めないものの、脚質的に京都内回りの2000mに替わるのは好転材料。前、前で気持ちを乗せながら競馬をした際には、実にしぶといレースをする馬。逃げ馬不在のここなら狙い通りの先行策が可能。近走成績は冴えないが、一変する可能性は十分。前残り狙いで連勝馬券の軸に推す。
サフランから入って前残りを想定するが、相手本線として妙味があるのは差し馬ミヤビジャスパー。距離適性? の菊花賞は参考外であり、決め手の生かせる自己条件の中距離戦なら見直しが必要だろう。前々走が着差以上の強さであり、1600万でも互角に渡り合う力は十分にある。
以下、素質開花の印象を受けるピオネロ、下級条件ではあるが連勝内容の良いマテンロウボスも決め手勝負になれば浮上する。2000mで4勝を挙げているエーシンマックス、レースぶりに幅があって手堅い競馬をするアドマイヤスピカも連下なら食い込む余地はありそうだ。
馬連 流し
(9)-(1)(2)(3)(4)(6)(7)(8)
3連複 軸2頭流し
(1)(9)-(2)(3)(4)(6)(7)(8)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。