同局は1月30日の定例社長会見で、3月31日から、経済情報番組「ワールドビジネスサテライト」(以下、WBS=月〜金曜午後11時〜)をリニューアルし、そのMCに、現在ニューヨーク支局に勤務する大江麻理子アナ(35)を起用することを発表した。
大江アナは昨年4月にニューヨークに転勤したが、3月1日付で人事異動が発令され、アナウンス室ではなく、「報道局」所属となる。
サブキャスターとして、大江アナをサポートするのは、報道局の大浜平太郎(45)氏。大浜キャスターは95年10月〜08年9月までの13年間にわたり、同番組のサブキャスターを務めた経験があるため、番組を熟知しており、大江アナを全面バックアップする。
同局のエースである大江アナが同番組のMCに起用されることは、昨年11月からウワサされていたが、かねがね気になっていたのが現MCの小谷キャスターの処遇だった。
なんせ、小谷キャスターは98年4月から、実に16年も同番組を支えてきた功労者で、経済界からの人気も高い。降板の起因となったのは、年齢と高額ギャラともいわれているが、経済界からの反発もあったようで、バッサリとクビにするわけにもいかなかったようだ。
同局では、降板する小谷キャスターに救済策として、系列のBSジャパンの「BSニュース 日経プラス10」(月〜金曜日午後10時〜)のMCに異動させることを決めた。
地上波からBSに移ることで、減収は避けられそうにないが、それでも帯番組への出演で一定の収入は確保できる。
大江アナの「WBS」抜てき、小谷キャスターの「日経プラス10」へのスライドにより、割を食うことになるのは、「日経プラス10」で日替わりMCを務めているフリーの女子アナたちだ。
現在、「日経プラス10」のMCは、月・火曜日が元フジテレビの政井マヤアナ(37=オスカー所属)、水曜日が元NHKの神田愛花アナ(33=セントフォース所属)、木・金曜日が元TBSの小島慶子アナ(41=オスカー所属)で、この3人は降板することになりそうだ。
“美熟女”として幅広い層に人気があり、ラジオでは冠番組をもつなど、複数のレギュラー番組がある小島アナと、「めざにゅ〜」(フジテレビ)月〜水曜日のMCを務める神田アナは、なんとかやっていけそうだが、深刻なのは政井アナだ。政井アナは他にテレビのレギュラー番組をもっておらず、厳しい立場に追い込まれそうだ。
(坂本太郎)