ドリームジャーニーが長い眠りからようやく目覚めた。
前走・小倉記念では直線で強烈な末脚を発揮。ゴール前では流す余裕を見せながら0秒5差で快勝した。GI馬の完全復活を印象づけるには十分すぎる内容だった。
「コーナーが4つあるコースだとうまく息を入れて走れる。その分、脚をためられるので弾けるんだ」。山下助手は理路整然と前回の勝因を舞台設定にあげた。そして、今回も4つのコーナーがある阪神の芝2000m戦。内回りとはいえ、小倉より直線は50m以上延びる。さらに、走りやすくなったことはいうまでもない。
前走後はグリーンウッドへ短期放牧に出され、リフレッシュ。帰栗後も順調に調整がなされてきた。菊花賞(5着)を激走した反動が尾を引いた春に比べると、ケイコでも活気が出てきた。1週前のDWコースでは、終始馬なりながら6F84秒4とシャープな動きを見せた。
「この中間はテンションを上げないようにしてきた。最近は落ち着きも出てきて精神面で随分と大人になってきた」と山下助手。この後は天皇賞・秋を視野に入れているだけに、「いい結果を出して向かいたい」と力を込めた。完全復調した2歳王者のパフォーマンスに再び注目だ。
【最終追いVTR】DWコースで6F82秒3、上がり3F38秒3→11秒7。例になく終いだけ軽く反応を確かめられた程度だったが、キビキビした動きでラストもシャープな伸び。万全の態勢といっていい。